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『鳴らさない鐘は鳴らない』
Vol.7 運命を変えた『ラスト サムライ』~合格

 
2008/02/21

小山田真
1982年3月10日、岡山県生まれ。幼い頃からブルース・リーやジャッキー・チェンに憧れ、ハリウッドでアクションスターになる事を夢見る。高校卒業後、00年に周囲の反対を押し切って単身渡米。演技経験も英語力もゼロからスタートした。03年製作の『ラスト サムライ』で、渡辺謙演じる「勝元」の息子「信忠」役に抜擢され、これを好演して評価を受けたのちに、次々とハリウッド作品に出演する。06年春には自らの製作会社を立ち上げ、プロデュースにも携わる。07年11月には初プロデュース映画“Good Soil”が公開された。

 ハリウッドから小山田真です。

 先週に引きつづき、僕の役者人生の転機となった『ラスト サムライ』の話です。

親も信じてくれなかった
出演決定の知らせ

僕の役「信忠」の名前が入った記念のチェア
僕の役「信忠」の名前が入った記念のチェア
 2度目の面接でプロデューサーの方達と直接会い、少し話したあと、前回と同じように演技をしてくれと言われました。心の準備もなく、台詞を覚えているかどうかも不安でしたが、とにかくやるしかありません。

 思いのほかプロデューサーの反応は良くて、返事を待っていてくれと言われましたが、まったくあてにしていませんでした。

 『ラスト サムライ』出演決定の電話があったのはそれから1週間後でした。

その時、僕はKINKO’Sで次のオーディションのためにヘッドショットのコピーをつくっていました。電話があったときは、嬉しくて嬉しくてその場で大声をあげたいほどでした。

すぐ親に連絡をしたのですが信じてくれなくて電話を切られたことを覚えています。

出演者と初顔合わせ
夕食会のレストランに居たのは…

 数週間後にはいろいろな衣装の着付けなど、撮影の準備に入っていました。

 出演が決定して約1カ月後にスタッフ、出演者の夕食会があったのですが、そのレストランの部屋に入って最初に目に入ったのはトム・クルーズの姿でした。まさかと思って声をかけてみたら本物でした。あまりに興奮して30秒ぐらいずっと握手していたと思います。おかしなやつが来たなと思われたかもしれません。
この時も不思議と緊張はしていませんでした。

 その席で初めて渡辺謙さん、真田広之さん、小雪さんにもお会いしました。こんな素晴らしい方達と出会えたことが信じられなくて、その夜のことは忘れられません。

 こうして僕にとって初のハリウッド映画出演となった『ラスト サムライ』が始動しました。

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