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最後に、視点を俳優から作品に移してみよう。
アカデミー賞にノミネートされた映画は、アメリカでヒットするのか?
そもそもイギリス映画はアメリカでどう捉えられているのか?
日本で“イギリス映画好き”がいるように、
アメリカの観客も「これはイギリス映画」と意識して観ているのか?
そのあたりをバラエティUS誌副編集長・ティムに
もう少し聞いてみることにする。
アカデミー賞にノミネートされた映画は、アメリカでヒットするのか?
そもそもイギリス映画はアメリカでどう捉えられているのか?
日本で“イギリス映画好き”がいるように、
アメリカの観客も「これはイギリス映画」と意識して観ているのか?
そのあたりをバラエティUS誌副編集長・ティムに
もう少し聞いてみることにする。


多くのアメリカ人はイギリス映画をあまり見ません。たとえば、10年ほど前のイギリス映画で『秘密と嘘』 という作品がありました。これはアメリカでもヒットしたのですが、アメリカでこの映画を見たのは、ある特定のタイプの観客でした(註5)。でも、『スパイダーマン』を見るような観客は、見なかったんですね。最近はイギリス映画はアメリカでは大きなヒットは出していませんね。
でも、最近の映画は、インターナショナルな形で作られていますからね。『アラビアのロレンス』は1962年の映画ですが、プロデューサーはアメリカ人で、監督とキャストのほとんどがイギリス人。撮影監督もイギリス人でした。イギリスでは、これはイギリスの作品だと思っているし、アメリカでは「いや、これはアメリカ映画です」と思っている。みんなが『アラビアのロレンス』は自分の国の映画だと思いたい。このように色々な国が共同で制作したり、出資したりする映画が多いのです。
ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント出演の『ノッティングヒルの恋人』もそうですね。アメリカ人とイギリス人のスターが主演し、撮影はイギリス、監督もイギリス人。見た目はものすごくイギリス的な映画でした。でも制作資金の多くはアメリカから出たんです。だから一口に「イギリス映画」と言っても、なかなか難しいんですよ。もちろん、小さなイギリス作品だったら別ですけど。
でも、最近の映画は、インターナショナルな形で作られていますからね。『アラビアのロレンス』は1962年の映画ですが、プロデューサーはアメリカ人で、監督とキャストのほとんどがイギリス人。撮影監督もイギリス人でした。イギリスでは、これはイギリスの作品だと思っているし、アメリカでは「いや、これはアメリカ映画です」と思っている。みんなが『アラビアのロレンス』は自分の国の映画だと思いたい。このように色々な国が共同で制作したり、出資したりする映画が多いのです。
ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント出演の『ノッティングヒルの恋人』もそうですね。アメリカ人とイギリス人のスターが主演し、撮影はイギリス、監督もイギリス人。見た目はものすごくイギリス的な映画でした。でも制作資金の多くはアメリカから出たんです。だから一口に「イギリス映画」と言っても、なかなか難しいんですよ。もちろん、小さなイギリス作品だったら別ですけど。

ヒュー・グラント





また、もし『ロード』や『ハリポタ』がカナダの作品だったら、今ごろは、「カナダのファンタジーもので行こう」ということになっていたでしょうし、フランスの作品だったら、「フランスのファンタジーものだ!」ということになっていたでしょう。

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』


ポール・バーホーベンもオランダから来ましたね。で、彼は、自国では、小さなパーソナルな映画をつくっていたのに、ハリウッドに来てからは、『ロボコップ』や『ショーガール』などをつくりましたからね。イギリスから監督を連れてきたことは多いですね。でも、それによって作品がイギリス的になるかというとそんなことはなく、個人的な才能が評価されたんだと思います。

サム・メンデス監督
Text and Interview by Atsuko Kohata(Variety Japan LA)
Editorial Direction by Shoko Yamamoto(Variety Japan Tokyo)
Editorial Direction by Shoko Yamamoto(Variety Japan Tokyo)

























