北米で出版されたマンガやグラフィック・ノベルの年間売上の推移

注):マンガの売り上げの中には、英訳された日本のマンガ以外にも、韓国や中国からの英訳マンガのほか、アメリカやオーストラリアなど、日本以外の作家が日本の漫画風タッチで英語で描いた作品も含まれる。
マンガの売り上げ6年間で約8倍に
北米でのマンガの売り上げは、2002年からの2007年までの5年間で4倍近く増えている。2001年のマンガの売り上げ総額のはっきりした数字は出ていないが、推定で2500万ドルとされている。そうすると、2001年から2007年の6年間でマンガの売り上げが8倍以上も伸びたことになる。出版業界筋によると、過去の5~6年間で、北米の出版業界で最も勢いがあったのはマンガだという。また、マンガ人気の相乗効果で、マンガ以外のグラフィック・ノベルや、アメコミの売り上げも伸びている。
成長を続けるマンガ市場への対応遅れる書店
昨年あたりから売れないタイトルと売れるタイトルの差がはっきりし、マンガ出版社が売れないタイトルを回収する動きが見られている。しかし、マンガやアメコミなどの情報提供会社ICv2のミルトン・グリープ氏によると、これは「書店のマンガの展示の仕方に問題があるだけで、消費者のマンガ離れによるものではない。その証拠にいまだにマンガの売り上げは伸び続けている。書店側がもっと棚を広げて、目立たないところにあるタイトルにもスポットが当たるようにすれば解消される問題」と、マンガ市場の成長ぶりに対応しきれていない書店側の対応の問題をあげた。
また、「アメリカの大手書店のボーダーズがマンガとは関係なく経営困難に陥っていることも理由の一つ。しかし、これはあくまでも書店サイドの問題で、ボーダーズの経営問題が解決されれば、マンガの返品も解決されるでしょう」ともコメントし、マンガへの消費者のニーズがいまだに健全であることを語った。
北米でのマンガの売り上げは、2002年からの2007年までの5年間で4倍近く増えている。2001年のマンガの売り上げ総額のはっきりした数字は出ていないが、推定で2500万ドルとされている。そうすると、2001年から2007年の6年間でマンガの売り上げが8倍以上も伸びたことになる。出版業界筋によると、過去の5~6年間で、北米の出版業界で最も勢いがあったのはマンガだという。また、マンガ人気の相乗効果で、マンガ以外のグラフィック・ノベルや、アメコミの売り上げも伸びている。
成長を続けるマンガ市場への対応遅れる書店
昨年あたりから売れないタイトルと売れるタイトルの差がはっきりし、マンガ出版社が売れないタイトルを回収する動きが見られている。しかし、マンガやアメコミなどの情報提供会社ICv2のミルトン・グリープ氏によると、これは「書店のマンガの展示の仕方に問題があるだけで、消費者のマンガ離れによるものではない。その証拠にいまだにマンガの売り上げは伸び続けている。書店側がもっと棚を広げて、目立たないところにあるタイトルにもスポットが当たるようにすれば解消される問題」と、マンガ市場の成長ぶりに対応しきれていない書店側の対応の問題をあげた。
また、「アメリカの大手書店のボーダーズがマンガとは関係なく経営困難に陥っていることも理由の一つ。しかし、これはあくまでも書店サイドの問題で、ボーダーズの経営問題が解決されれば、マンガの返品も解決されるでしょう」ともコメントし、マンガへの消費者のニーズがいまだに健全であることを語った。
北米におけるマンガの年間出版タイトル数
このようにマンガのタイトル数も年々増えている。「最近は売れるタイトル(全体の3分の1)と売れないマンガ(全体の3分の2)の差がはっきりしてきた。出版社側もそれに対応しようと、売れるタイトルにより力を入れ、売れないタイトルの出版をやめるなど、出版物の整理を行う段階に入った。今年の6月にTOKYOPOPがリストラをして、出版部門を縮小したものも、その動きからくるのでしょう」とICv2のミルトン・グリープ氏。
北米のマンガ出版社TOP3(売り上げ総額ランキング)
1位 VIZ Media(ビズメディア)
2位 TOKYOPOP(トウキョウポップ)
3位 DEL RAY MANGA(デル・レイ・マンガ)
北米にマンガが浸透した背景には、それぞれ熱い情熱を秘めた2人の男がいる。北米でのマンガ出版社Viz Mediaをスタートさせた堀淵清治氏と、TOKYOPOPのCEOスチュウアート・リービー氏だ。堀淵氏は80年代からアメリカ人にマンガの魅力を伝えようと戦っていたパイオニアであり、90年代に参入したリービー氏は、マニア向けの日本のマンガを、アメリカの女子高生や一般の人々に広めようと奮闘した。今でこそあたりまえになったアメリカでの日本の英訳マンガだが、このような先駆者たちが苦労して市場を開拓したことの上に成り立っている。
2位 TOKYOPOP(トウキョウポップ)
3位 DEL RAY MANGA(デル・レイ・マンガ)
北米にマンガが浸透した背景には、それぞれ熱い情熱を秘めた2人の男がいる。北米でのマンガ出版社Viz Mediaをスタートさせた堀淵清治氏と、TOKYOPOPのCEOスチュウアート・リービー氏だ。堀淵氏は80年代からアメリカ人にマンガの魅力を伝えようと戦っていたパイオニアであり、90年代に参入したリービー氏は、マニア向けの日本のマンガを、アメリカの女子高生や一般の人々に広めようと奮闘した。今でこそあたりまえになったアメリカでの日本の英訳マンガだが、このような先駆者たちが苦労して市場を開拓したことの上に成り立っている。
1.VIZ Media(ビズメディア)
サンフランシスに本社を持ち、北米を中心にマンガの翻訳出版、アニメ配給、ライセンシング事業などを展開する総合エンターテインメント企業。1986年に小学館の100%の出資を受け、ビズコミュニケーションズとして設立された。現在では小学館、集英社、小プロの共同出資会社。「週刊少年ジャンプ」の英語版月刊誌「SHONEN JUMP」や、全米初の月刊少女漫画雑誌「SHOJO BEAT」などを出版。また、「ドラゴンボール」「NARUTO-ナルト-」「DEATH NOTE デスノート」など小学館や集英社の多くの人気作品を英語で出版している。一時期TOKYOPOPに売り上げを越された時期があったが、現在北米におけるマンガ出版界の中で、だんとつの一位。2008年の4月に映画製作部門Viz Productions を設立した。
サンフランシスに本社を持ち、北米を中心にマンガの翻訳出版、アニメ配給、ライセンシング事業などを展開する総合エンターテインメント企業。1986年に小学館の100%の出資を受け、ビズコミュニケーションズとして設立された。現在では小学館、集英社、小プロの共同出資会社。「週刊少年ジャンプ」の英語版月刊誌「SHONEN JUMP」や、全米初の月刊少女漫画雑誌「SHOJO BEAT」などを出版。また、「ドラゴンボール」「NARUTO-ナルト-」「DEATH NOTE デスノート」など小学館や集英社の多くの人気作品を英語で出版している。一時期TOKYOPOPに売り上げを越された時期があったが、現在北米におけるマンガ出版界の中で、だんとつの一位。2008年の4月に映画製作部門Viz Productions を設立した。
2.TOKYOPOP(トウキョウポップ)
1996年、当時日本に住み、マンガに魅了されたスチュウアート・リービーにより設立される。VIZメディアやデル・レイが日本のマンガ出版社と提携しているのに対し、TOKYOPOPは独自のルートを切り開いてきたチャレンジ精神旺盛な会社。アメリカ人に初めて「右開き」の日本マンガの形態を定着させた。東京に本社を持つが、ロスの支店を拠点に活動。他にイギリス、ドイツにオフィスを持つ。日本のマンガ以外に、TOKYOPOP製作のオリジナルのマンガ、アメリカ人作家などが日本のマンガ風タッチで描く英語のマンガ、また、韓国や中国の英訳マンガなども出版。2008年6月に、マンガの出版部門を縮小し、映画製作&デジタルメディア部門に力を入れるため、会社を出版部門のTOKYOPOPと映像製作&デジタルメディア部門のTOKYOPOP Media の2つの会社に分けた。代表作品には、「フルーツバスケット」「カウボーイビバップ」「頭文字D」「美少女戦士セーラームーン」などがある。
1996年、当時日本に住み、マンガに魅了されたスチュウアート・リービーにより設立される。VIZメディアやデル・レイが日本のマンガ出版社と提携しているのに対し、TOKYOPOPは独自のルートを切り開いてきたチャレンジ精神旺盛な会社。アメリカ人に初めて「右開き」の日本マンガの形態を定着させた。東京に本社を持つが、ロスの支店を拠点に活動。他にイギリス、ドイツにオフィスを持つ。日本のマンガ以外に、TOKYOPOP製作のオリジナルのマンガ、アメリカ人作家などが日本のマンガ風タッチで描く英語のマンガ、また、韓国や中国の英訳マンガなども出版。2008年6月に、マンガの出版部門を縮小し、映画製作&デジタルメディア部門に力を入れるため、会社を出版部門のTOKYOPOPと映像製作&デジタルメディア部門のTOKYOPOP Media の2つの会社に分けた。代表作品には、「フルーツバスケット」「カウボーイビバップ」「頭文字D」「美少女戦士セーラームーン」などがある。
3.DEL RAY MANGA(デル・レイ・マンガ)
ニューヨークの大手出版社ランダムハウス傘下の出版社デル・レイ・ブックスのマンガ部門。
2004年にランダムハウスが講談社と提携し、デル・レイ・マンガが設立され、マンガ市場に参入。講談社の人気作品の英訳出版を行うようになる。代表作にはCLAMP作の「ツバサ」や「xxxHOLiC」、他にも「魔法先生ネギま!」などがある。最近では、2位のTOKYOPOPとの差が縮まっている。
ニューヨークの大手出版社ランダムハウス傘下の出版社デル・レイ・ブックスのマンガ部門。
2004年にランダムハウスが講談社と提携し、デル・レイ・マンガが設立され、マンガ市場に参入。講談社の人気作品の英訳出版を行うようになる。代表作にはCLAMP作の「ツバサ」や「xxxHOLiC」、他にも「魔法先生ネギま!」などがある。最近では、2位のTOKYOPOPとの差が縮まっている。
北米でのマンガ売り上げTOP10タイトル (2008年4月~5月)
上位の4位は安定した人気を保っている。かつては大人気だった「ドラゴンボール」も「セーラームーン」もしばらくTop 50のランキングに入っていない。「セーラームーン」はランキングに入らなくなって久しいが、アニメ・エキスポなどに行くと、必ずセーラームーンのコスプレを見かけるほど、アメリカの少女たちに根強い人気がある。また、出版社に関しては、小学館、集英社のマンガ作品を持つVIZ Mediaの作品が圧倒的に強い。その後を講談社の作品を持つDel Ray が続いている。
1位「NARUTO-ナルト-」
NARUTO © 1999 by Masashi Kishimoto/SHUEISHA Inc.
NARUTO © 1999 by Masashi Kishimoto/SHUEISHA Inc.
2位「フルーツバスケット」
写真提供:TOKYOPOP
写真提供:TOKYOPOP
3位「DEATH NOTE デスノート」
DEATH NOTE © 2003 by Tsugumi Ohba, Takeshi Obata/SHUEISHA Inc.
DEATH NOTE © 2003 by Tsugumi Ohba, Takeshi Obata/SHUEISHA Inc.
4位「ブリーチ」
BLEACH © 2001 by Tite Kubo/SHUEISHA Inc.
BLEACH © 2001 by Tite Kubo/SHUEISHA Inc.
5位「ヴァンパイア騎士」
VAMPIRE KNIGHT © Matsuri Hino 2006/HAKUSENSHA, Inc.
VAMPIRE KNIGHT © Matsuri Hino 2006/HAKUSENSHA, Inc.
このページのアドバイザー: ICv2代表 ミルトン・グリープICv2はミルトン・グリープ氏が2001年に設立した会社。ウェブサイトICv2.com やICv2 Guideの雑誌、また会議やコンサルティングを通して、アニメ、マンガ、グラフィックノベル、ゲーム、玩具、映画&テレビのライセンスグッズなどの分野の情報を提供する。今回のデータもICv2の提供による。
Text by Atsuko Kohata(Variety Japan LA)






























