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環境問題は、天災ではなく人災『THE 11TH HOURS』
ディカプリオと共に、地球の危機を考え続けよう!

2008/06/19

第60回カンヌ映画祭の話題作

(c)2007 Eleventeen Productions,LLC
(c)2007 Eleventeen Productions,LLC
 ハリウッド・スターの中でも、特に熱心な環境保護活動家として有名な、レオナルド・ディカプリオ。彼が、プロデュース、製作、脚本、そして劇中でナビゲートも務めたことで、昨年の第60回カンヌ映画祭で話題を集めた、環境ドキュメンタリー『THE 11TH HOUR』。

 地球環境保護をテーマに、英国の物理学者スティーヴン・ホーキング博士や、ミハイル・ゴルバチョフ元ソヴィエト連邦大統領、ケニヤのノーベル平和文学賞を受賞したワンガリ・マータイ氏ら専門家が登場し、「持続可能な未来を作るために、先進国(特にアメリカ)はどうあるべきか?」について、それぞれの専門分野の視点から語っていく。

地球はもう時間のない、ギリギリの段階にきている!

 インタビューの合間には、大規模な泥流や溶岩を噴き出す火山、殴り殺されたアザラシの赤ちゃんの映像などが挿入され、自然を優しく扱わなかった報いとしての、地球の悲惨な現状を見せていく。まさにタイトル通り、地球が、もう時間の残されていない、ギリギリの段階にあることを浮き彫りにした構成だ。

 しかしディカプリオは悲観的に本作を作ったのではないようだ。カンヌでの会見時に彼は「地球の将来を長年にわたって左右していく温暖化問題について、自分が今、話し合える世代であることを幸せに思っている。この問題は、うまく対処できれば、おそらく人類史上で最大のチャレンジとして記憶されるだろう」と、前向きな意識の変化への期待を強調していた。

 先日行われた、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が開催したプレミアム上映会で、監督のLeina Connersも、「ディカプリオは、すべての編集に立会い、どのセリフを使うかなどあらゆる議論に加わってくれた。そのおかげで私たちは、気候変動を超えたところ、持続可能な未来についてのメッセージを伝えることができた」と明かした。プロデューサーのStephan Mcguire氏も「ディカプリオはとても賢い人です。映画製作の上でも、彼はとても気持ちよく活動してくれました!」と信頼感をアピールした。

持続可能な未来を作ろう! という意識を高めて

 アメリカでは、ワーナー系列のアート部門、ワーナー・インディペンデントが配給。4館からスタートした、限定公開だったが、注目度のおかげで最大111館まで広がった。日本での一般公開の予定はないが、12月にはワーナー・ホーム・ビデオからDVDが発売される予定だ。

 「私たちは映画として終わらせるために作ったのではなく、すばらしい未来を作っていくために、考え続けるために、このドキュメンタリーを作りました。どうか作品から感じたことを、家族や友だちと話し続けてほしい」と訴えるMcguire氏。ディカプリオもきっと同じ思いだろう。


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