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アウェイ・フロム・ハー 君を想う

2008/02/05
(C)2006 The Film Farm/Foundry Films/pulling focus pictures Inc.
(C)2006 The Film Farm/Foundry Films/pulling focus pictures Inc.
 『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』は、カナダの人気作家アリス・マンローの短編小説「クマが山を越えてきた」を映画化した作品。「結婚」の紆余曲折な長い道のりと、「記憶」をテーマにした感動的な夫婦愛の物語。

 結婚生活50年の夫婦、グラント(ゴードン・ピンセント)とフィオーナ(ジュリー・クリスティ)の絆は固い。毎日の生活は、思いやりとほほえみに満ちている。たまに過去の話がチラッと会話に登場し、二人の結婚が必ずしも順風満帆ではなかったことがわかる。フィオーナがその話にふれたり、彼女の物忘れがひどい時は、一瞬気まずい空気が流れるが、二人とも、さらっと流して気にしない様子。ところが、ある日、とうとうフィオーナのアルツハイマー病が無視できない段階まで来てしまう。

 そこで、フィオーナは決心する。「メドーレイク」というアルツハイマー患者専門の老人ホームに入ることを。ところが、この施設には、新しい患者が早くこの施設に慣れるため、はじめの一ヶ月間は訪問者をいっさい受け付けてはならない、という規則がある。そのため、グラントは妻と一ヶ月間も離れ離れの生活を強いられてしまう。

 一ヵ月後、ようやく妻に会いに行くグラント。喜びいっぱいの気持ちで妻に声をかけるが、なんと彼女は彼が誰だかわからないほど記憶を失っていた。しかも、老人ホームの別の男性患者、オーブリー(マイケル・マーフィー)に対して愛情を注ぐようになっている。

 ショックを受けながらも、この状況を受け入れるしかないグラント。毎日、知人として彼女のもとに通うが、そのたびにべったり連れ添う妻とオーブリーの姿を見せ付けられる。誰にも話せない鬱憤を抱えながら過ごすうちに、ホームで働く良心的なナースと知り合う。彼女も、毎日献身的に奥さんに尽くす彼の姿に興味を持つ。ところが、二人が話をしていくうちに、グラントの過去の過ちがあきらかになってくる。そして、フィオーナがオーブリーと一緒になったのは、なかば自業自得的な面もあったことがわかる。

 一方、フィオーナが付き添っている老人患者、オーブリーは、ある日旅行先から帰ってきた妻のマリアン(オリンピア・デュカキス)に、退院させられてしまう。ホームでの連れ添いを急に失ったフィオーナは深いうつ病に陥り、彼女の容態は日に日に弱まっていく。グラントはそんな彼女の安否を気遣い、妻の最後の幸せのため、自分の人生のなかでもっとも自己犠牲的な行いをする。

製作:The Film Firm、Foundry Films Inc.、Pulling Focus Pictures
製作国:カナダ
アメリカ配給:ライオンズゲート
日本配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ
ランニングタイム:110分
監督:サラ・ポーリー
原作:アリス・マンロー
脚本:サラ・ポーリー
エグゼクティヴ・プロデューサー:アトム・エゴヤン
出演:ジュリー・クリスティゴードン・ピンセントオリンピア・デュカキス

初夏、銀座テアトルシネマほか全国にて順次日本公開

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