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衣装の“色”でキャラクターの感情を表現
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』衣装デザイナー
アレクサンドラ・バーン 独占インタビュー

2008/02/24

知識に基づいた冒険—エリザベスの衣装のバイブルを紐解く

「もちろん、細部まで研究し、深い知識を得ることで初めて、その知識を基に何を選択するべきかがわかってくる。その時代に溶け込み、そこから今の時代へと翻訳し直すことが出来るのです。信憑性も忘れてはいません。参考になった二冊の文献は、ジャネット・アーノルドの “Queen Elizabeth’s Wardrobe Unlock’d” という本と、ロイ・ストロングの “Gloriana: The Portraits of Queen Elizabeth I”という本です」


ターニングポイントはバレンシアガの衣装との出会い

「デザインの方向性を決めるのにターニングポイントとなったのは、バレンシアガによる衣装でした。彼は40年代にスペインの女優アリス・コセアのために16世紀の貴族の衣装をデザインしたのですが、それが私のインスピレーションになりました。クチュールとエリザベスの融合です」
カラーのひとつひとつのひだは、バーンのアシスタント達が手作業で仕上げた。細かく縫い付けられたビーズ刺繍の美しさ……(クリックすると拡大します)
カラーのひとつひとつのひだは、バーンのアシスタント達が手作業で仕上げた。細かく縫い付けられたビーズ刺繍の美しさ……(クリックすると拡大します)

エリザベスの権力を衣装で表現

 「なぜなら、いろいろ研究するうちに、エリザベス一世という人は、見た目の持つパワーを意識していたということがわかったからです。彼女が当時のクチュールを自分の権力の象徴に利用していたということを、観客には、歴史的な詳細にこだわることなく、映画から感じて欲しかったのです。例えば、ドレスが大きく広がっていると、周囲の人は簡単には彼女に近づけない、というような権力の示し方もそうです。バレンシアガの衣装をインスピレーションにしながらも、当時どういう素材を使用していたか、また、どうやって縫製したかなどを調べ、今の時代に翻訳していく、という作業を繰り返しました。デザイン画をほとんど描かず、直接体に合わせるようにして作り上げていく。時々、「アレっ?」というようなこともあったけど、とてもワクワクしたわ(笑)」

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