ロサンゼルスのダウンタウンに位置するファッション・インスティチュート・オブ・デザイン・アンド・マーチャンダイジング(FIDM)に併設する美術館で、現在、アカデミー賞衣装デザイン部門にノミネートされている映画の衣装がずらりと展示されている。
もともとFIDMはファッション・デザインの学校とあって、美術館でも学生の勉強になるように、と、ファッションという観点から展示を企画している。その展示が、一般にも無料で公開されているのだ。
今年で16回目となる今回は、『つぐない』、『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』、 “Across the Universe”のノミネート5作品から衣装が集められた。もちろん、すべて実際に映画で使用された本物の衣装だ。
もともとFIDMはファッション・デザインの学校とあって、美術館でも学生の勉強になるように、と、ファッションという観点から展示を企画している。その展示が、一般にも無料で公開されているのだ。
今年で16回目となる今回は、『つぐない』、『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』、 “Across the Universe”のノミネート5作品から衣装が集められた。もちろん、すべて実際に映画で使用された本物の衣装だ。
映画の雰囲気や俳優のイメージを
損なわないための気配り
展示には、映画の雰囲気を伝える工夫がなされている。例えば『スウィーニー・トッド』は、パイ屋の2階の「殺人現場」に登場人物が立っているようなセットさえ組まれている。『エリザベス』は、映画の中にも登場するタペストリーが舞台を演出してくれる。“Across the Universe”にいたっては、どこまでが衣装でどこまでがセットかわからないほどの凝った展示が見られる。
しかし、それだけではなく、実際に展示を見て驚くことは、ディテールである。俳優のイメージを、マネキンが見事に再現しているのだ。『つぐない』のキーラ・ナイトレイの緑のドレスを着ているマネキンは、ナイトレイの頭をくっつければ、そのまま本人とも思えるような体つきだ。FIDMのスポークスパーソンによると、スタッフたちは映画の世界を忠実に再現するため、何度も映画を観て研究するのだという。マネキンは、数千体ある中から、身長や体型、姿勢がぴったり合うものを吟味しているのだとか。
しかし、それだけではなく、実際に展示を見て驚くことは、ディテールである。俳優のイメージを、マネキンが見事に再現しているのだ。『つぐない』のキーラ・ナイトレイの緑のドレスを着ているマネキンは、ナイトレイの頭をくっつければ、そのまま本人とも思えるような体つきだ。FIDMのスポークスパーソンによると、スタッフたちは映画の世界を忠実に再現するため、何度も映画を観て研究するのだという。マネキンは、数千体ある中から、身長や体型、姿勢がぴったり合うものを吟味しているのだとか。
衣装を超え、ファッション界でも
注目されるドレス
ところでこの緑のドレス、今、ファッション界で旋風を巻き起こしているそうだ。前出のスポークスパーソンは、「通常、映画の衣装がファッション界のアイコンになることはあまりありません。ところが、このドレスは現代のファッションとしてそのままデザイナーたちの注目を集めているのです。この作品は1930年代をテーマにしたものでありながら、です。当美術館にも、問い合わせが殺到しています。」と話す。
かつては、『愛と哀しみの果て』のメリル・ストリープの衣装がファッション界の流行に影響した、ということがあったそうだが、今後、鮮やかなグリーンのドレスが流行するのだろうか。
かつては、『愛と哀しみの果て』のメリル・ストリープの衣装がファッション界の流行に影響した、ということがあったそうだが、今後、鮮やかなグリーンのドレスが流行するのだろうか。
ジョニー・デップの個人所有も
拝借して展示
これらの貴重なコレクションを世界各国から集めるのは、それほど簡単ではないようだ。映画に使われた衣装は、撮影後、スターがもらえるという契約になっていることが多いのだ。今年は、ジョニー・デップも、『スウィーニー・トッド』で着た衣装を個人所有としてしまっていたらしい。そこで、アカデミー賞ノミネート・デザイナーのコリーン・アトウッドが、デップから衣装を拝借し、ロンドンからFIDMに運び、自らマネキンに着せ付けたというのだ。
ファッションを勉強する学生や一般市民だけでなく、業界関係者も足を運ぶというこの衣装展示。4月12日まで開催されている。
“16th Annual Art of Motion Picture
Costume Design Exhibition”
2008年1月28日~4月12日まで開催
場所:
The Fashion Institute of Design & Merchandising
FIDM Museum & Galleries
919 South Grand Avenue
Los Angeles, California 90015
Tel: 1-213-236-1397
ファッションを勉強する学生や一般市民だけでなく、業界関係者も足を運ぶというこの衣装展示。4月12日まで開催されている。
“16th Annual Art of Motion Picture
Costume Design Exhibition”
2008年1月28日~4月12日まで開催
場所:
The Fashion Institute of Design & Merchandising
FIDM Museum & Galleries
919 South Grand Avenue
Los Angeles, California 90015
Tel: 1-213-236-1397
text by Tomoko Ishibashi(Variety Japan LA) all photographs (c)FIDM


























