
セットでつるり、と滑ったあとのコリン・ファレル
第80回アカデミー賞授賞式当日、
プレゼンテーターとして登壇したコリン・ファレルが
「おおっと」と足を滑らせ、会場の笑いを誘ったシーンがあった。
ファレルは「この床、滑りすぎるんじゃない?」と
おどけた表情をみせていたが、
実はそういったハプニングがないかどうか、
当日はらはらし通しなのが、
アカデミー賞のセット・デザイナーなのである。
プレゼンテーターとして登壇したコリン・ファレルが
「おおっと」と足を滑らせ、会場の笑いを誘ったシーンがあった。
ファレルは「この床、滑りすぎるんじゃない?」と
おどけた表情をみせていたが、
実はそういったハプニングがないかどうか、
当日はらはらし通しなのが、
アカデミー賞のセット・デザイナーなのである。
2月6日、アカデミー賞事務局が、授賞式に先がけ今年のセットのお披露目をした。出席したのは、アカデミー賞のセットのデザインは今年で18回目、というベテラン・セット・デザイナーのロイ・クリストファー。そして同じくべテラン、アカデミー賞のテレビ番組は今年で14回目のプロデューサー、ギル・ケイツだ。
「今年はコンテンポラリーかつスマートなエレガンスをテーマにしました」とクリストファー氏が説明すると、セットの模型がドラマチックに披露され、いっせいにフラッシュがたかれた。
今年のセットの特徴は、ステージ上にオスカー像をモチーフにした巨大な柱が5本立っていること。授賞式のシーンによって、この柱のデザインがさっと変わったり、また、柱ごとすっと天井に消えてしまえるようになっている。全体的にすっきりしたラインの、コンテンポラリーなデザインだ。この巨大な柱を何本も置くアイディアは、一世紀前のイタリアのアーティスト、ピラネージのエッチングから生まれたものだとか。
セットのテーマはプロデューサーのギル・ケイツ氏と去年の10月ごろから話し合って決めたそうだ。「ロイは、その年の空気を読み取り、セットのデザインに反映させるのが非常にうまいんですよ」とギルは語る。
「今年はイラク戦争、大統領選などシリアスな雰囲気が流れています。だから、そんな空気に合ったセットにしようと、ロイと話しましたね」
また、懸念されたWGAのストの影響も、「それはまったくなかった」とも。
「ギルは、『ストがあっても無くてもショーはやるから、制限なしで好きなようにデザインして欲しい』と言ったんだ。アカデミー事務局も、ポンとお金を出してくれましたからね」とロイは説明する。
ところで、アカデミー賞のセットのデザインは年々変わってきたのだろうか?























