「人」目線でのものづくりが、世界で高評価
デザインの中心は人!
物語の始まりを予感させるような、ドラマティックな空間を次々に生み出している森田恭通さん。国内はもちろん世界中からオファーが殺到するスターデザイナーだ。現在、約半分を占めるという海外での仕事を通し、どんなことを肌身で感じているのだろうか。「海外のクライアントは直球的な反応を示すんですよ。YESかNO、それだけ。そういう意味ではむしろ仕事を進めやすいですね。世界で僕のどういうところを評価してもらっているかというと、仕事の緻密さや完成度じゃないかと思うんです。それは日本人クリエイターに共通する要素かもしれませんね。見た目の派手さやダイナミックさだけでは十分ではなくて、デリケートな感性が求められるようになっています。建築をヒューマンスケールで考えることが日本人は得意なんですよ。僕がまずするのは、ゲストになったつもりで、その場所を何度も頭の中で歩くこと。やっぱりデザインの主役は人だからね」。
日本人としてのバックグラウンドをデザインに反映
訪れる人の心をときめかすサプライズに満ちていながら、体をふんわりと包みこむような安らぎを感じさせる森田さんのデザイン。その秘密は日本人に根付く「人目線でのものづくり」をまさに体現しているからだろう。彼自身、デザインに取り組むうえで、日本人としてのバックグラウンドやルーツを意識することがあるという。
「ライティングには強いこだわりがあります。僕はライト(光)ではなくてシャドウ(影)を基礎にしていて、それはとても日本的な感覚なんじゃないかな。ろうそくの炎が織りなす陰影の世界の美というか。京都のお茶屋を手掛ける機会もあり、そういうことを感じるようになりました。ライティングについての日本人の洗練された感性が自分にもあるのかな、と」。
昨今「クールジャパン」ということばのもと、注目を集める日本のコンテンツ産業について、森田さんが思うことは。
「あらゆるジャンルで、世界基準に達している、さらに世界をリードしている日本人クリエイターはたくさんいます。日本はずっと海外から学んできたけど、今や世界に発信していく力を持っています。そのベースには、人を発想の中心に据えたクリエイション、ディテールへの配慮といった、日本人がずっと培ってきたものがあって、それが世界的な評価につながっていると思いますよ」。
「ライティングには強いこだわりがあります。僕はライト(光)ではなくてシャドウ(影)を基礎にしていて、それはとても日本的な感覚なんじゃないかな。ろうそくの炎が織りなす陰影の世界の美というか。京都のお茶屋を手掛ける機会もあり、そういうことを感じるようになりました。ライティングについての日本人の洗練された感性が自分にもあるのかな、と」。
昨今「クールジャパン」ということばのもと、注目を集める日本のコンテンツ産業について、森田さんが思うことは。
「あらゆるジャンルで、世界基準に達している、さらに世界をリードしている日本人クリエイターはたくさんいます。日本はずっと海外から学んできたけど、今や世界に発信していく力を持っています。そのベースには、人を発想の中心に据えたクリエイション、ディテールへの配慮といった、日本人がずっと培ってきたものがあって、それが世界的な評価につながっていると思いますよ」。
Yasumichi Morita 1967年大阪生まれ。10代からウィンドウディスプレイのアルバイトを開始、大学在学中、第一作目となる神戸のバー「Cool」のインテリアを手掛ける。フリーランスとして活動の後、大阪のデザイン会社「イマジン」のチーフデザイナーに就任。1996年に独立し、「森田恭通デザインオフィス」設立。2000年「GLAMOROUS Co.,Ltd.」として再スタート。2001年の香港プロジェクトを皮切りに海外へ進出、「DAIDAIYA HK」(香港)、「MEGU」(NY)など世界中のプロジェクトを手掛ける。JCDデザイン賞、『INTERIOR DESIGN』誌主催ホスピタリティーデザイン賞など、受賞多数。インテリアのみならず、グラフィックやプロダクトデザインにも携わる。



























