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パンくず式ナビゲーション

特集 グリーン・ハリウッド
第一回~エコとセレブの密接な関係~

2007/10/14
 映画をヒットに導くことのできる映画人ならではのパワーを、地球環境のために行使する。当然のことのようでなかなかできないこのアクションに、Variety Japanは共感し、日本でもそのマインドを引き継いだムーブメントを応援していきたいと思っています。11月1日のサイトのLaunchと同時に、日本の映画人にもご協力いただき、さまざまな方法で、問題に取り組んでいきます。

“地球の危機”に立ち上がったヒーローたち

左からアル・ゴア、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー
左からアル・ゴア、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー
 世界中のマスコミや一般の人々から常に言動を注目されているハリウッドのスターたちは、ファンたちのロールモデルになるべく、慈善事業に取り組むことが多い。そんな彼らにとって、地球全体を脅かす環境破壊の問題は、決して見過ごすことの出来ない重大な問題である。

 まるで、“地球全体の危機”から人々を守るヒーローさながらだ。

 1970年代から環境保護運動家として活動している俳優のロバート・レッドフォードは、「ハリウッドではいろいろな問題が取りだたされては消えて行く。だが、環境問題はあらゆる水準で根を下ろしている」と言う。

きっかけは身近なことから

 もちろん、ハリウッド・スターたちの動機付けも様々である。俳優のピアース・ブロスナンは前妻が癌に侵されていた頃、癌治療に効くと言われていた熱帯雨林の植物が次々と伐採されていたことに危機感を持ち、環境破壊防止を訴え始めた。

 環境破壊から人々が被る悲劇は、我々の思っている以上にごく身近なところで暗い影を落としており、スターでさえ、そのことに気がつくきっかけは、プライベートな視点にすぎない。


ハリウッド全体のウネり

 その個人的なレベルでの関心を、全世界のムーブメントに繋げていくパワーこそが、ハリウッドの本領である。

 昨年11月、米エンタテインメント誌「バラエティ」が、そんなハリウッドの使命を総称し“グリーン・ハリウッド”として、環境にとって優しいスタイル——つまり、紙面ではなくウェブサイト上のみで、このムーブメントをひとつの流れにまとめた。それとほぼ時を同じくして、アル・ゴア元米副大統領による地球温暖化への危惧を取り上げたドキュメンタリー映画『不都合な真実』が話題を呼び、ハリウッドはいよいよ環境問題への取り組みに、心を一つにし始めたのである。

生の声を伝えるメディアという味方

 ハリウッドにあるもう一つの団体、環境メディア協会 (Environmental Media Association: EMA)は、環境保護のメッセージを伝えた映画人たちやテレビ番組を紹介・表彰して、世の中に広めようという試みを続けており、アル・ゴアやゴルバチョフ元ソ連大統領も認められた。

 バラエティ誌とEMAは、志を同じくするメディア大手として、互いに支援しあっている。

 メディアと一体化したセレブ・ヒーローたちは、地球を救うことができるのか? その答えをにぎっているのは、我々一人一人である。



グリーン・ハリウッドに共感した、20人のメッセンジャー。

Ed Begley Jr. エド・ベグレイ・ジュニア
俳優

俳優エド・ベグレイ・ジュニアは「70年代にボーイスカウト活動と出会って以来、「自分でできる身の回りのエコ」を実践してきた。撮影現場も自転車で移動、ごみの削減に努力する姿はあの人気TVアニメ『ザ・シンプソンズ』にも描かれているほど。自宅に太陽発電、風力発電を設置し、使用エネルギーを極力削減するなど、エコにかける彼の家族の姿を描いたリアリティ・コメディショー“Living With Ed”の放映がHGTVにて始まったばかり。
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Lawrence Bender ローレンス・ベンダー
プロデューサー

エンターテインメント業界のシンクタンクである「ハリウッド・ヒル」の創始者の一人。キャンプ・デイヴィッドでの映画『グッド・ウィル・ハンティング』上映会で初めて政治家ビル・クリントンに出会ったとき、ローレンス・ベンダーは政治が生活をいかに変えるかということに初めて目覚めた。その出会いをきっかけに、自動車業界における燃料削減に取り組むグループ、デトロイト・プロジェクトのファウンダーの一人となった。また地球温暖化に関する会議で元アメリカ副大統領アル・ゴアと知り合い、彼の活動に感銘を受け、その後ゴアがドキュメンタリー『不都合な真実』を制作する際にも協力を惜しまなかった。
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Steve Bing スティーヴ・ビング
プロデューサー、投資家

ロサンジェルス・ビジネス・ジャーナル紙に「ロサンジェルスで最も裕福な50人」に選ばれたこともあるスティーヴ・ビングは、カリフォルニアでもっとも精力的な環境活動家でもある。環境やエコに関する多くのチャリティーや会議を主催するだけではなく、地球温暖化を抑止する研究のために1,000万ドルを寄付したことも。また、アメリカ産業界の石油への依存を脱却させ、オルタナティブな燃料へ移行する活動にも力を入れており、「イエス、オン87」というキャンペーンを開始。代替燃料の研究を積極的にサポートしている。
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Pierce Brosnan and Keely Shaye Smith
ピアース・ブロスナン&キーリー・シェイ・スミス

俳優・活動家

映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるピアース・ブロスナンが環境問題に目覚めたのは、最初の妻が卵巣腫瘍にかかったことがきっかけだった。熱帯雨林にのみ自生するパシフィック・ユー・ツリーという植物の驚異的な抗がん作用を聞き及び治療を受けさせようとした彼は、熱帯雨林の焼失とともに肝心の植物が年々発見困難となっていることを知ったのだ。以来精力的に環境活動に取り組んできたブロスナンはメキシコでエコ活動をしている折に、現在の妻キーリー・シェイ・スミスと出会う。イルカ、マグロ、アフリカ象、またカリフォルニアで樹齢100年以上を数える古木レッド・ウッドなどの保護活動に力を注いでいる。
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Ted Danson テッド・ダンソン
俳優

映画『スリーメン&ベイビー』や『プライベート・ライアン』への出演で知られるテッド・ダンソンが水質汚染問題に取り組むようになったきっかけは、ノー・オイル・インクの代表であるロバート・サルニックとの出会いだった。ウィル・ロジャーズ・ステート・ビーチを石油会社が掘削し始めたのを阻止しようと、二人はタッグを組み、共同で水質汚染問題に取り組むオフィスを開設。現在、ダンソンはNOP海洋保護機構(Oceana)の重要なボードメンバーの一人である。最近では女性や子供に有害な物質を溜め込んでいる魚介類の汚染に関して積極的に啓蒙活動を行っている。
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Laurie David ローリー・デイヴィッド
プロデューサー、作家

地球温暖化と戦う活動家。アル・ゴアの『不都合な真実』をはじめ、TBSの“Earth to America!”、HBOの“Too Hot Not Too Handle”など、地球温暖化をテーマにした一連のドキュメンタリーの製作を手がけ、成功を収める。今年、環境活動への尽力に対し、グラマー誌よりウーマン・オブ・ジ・イヤーを受賞した。新作“Stop Global Warming: The Solution Is You – An Activist’s Guide(邦題:地球温暖化を止めろ:解決策はあなたー活動家のガイド)”を出版するなど、大衆に訴える活動を展開しているが、家庭でも温暖化との戦いを実践し、ハイブリッドカーを運転し、エコバッグを使用している。
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Leonardo DiCaprio レオナルド・ディカプリオ
俳優

俳優レオナルド・ディカプリオは、約8年前から環境問題に興味を持つようになり、アル・ゴアとの出会いから、特に地球温暖化の問題に取り組んでいる。環境をテーマにしたABCのリアリティー・ショーの製作総指揮を務めたほか、彼の環境ウェブサイト(LeonardoDiCaprio.org)で見られる“Global Warming”、“Water Planet”といった2本のショート・フィルムを製作。今年公開された‘11th Hour’というドキュメンタリーでは、プロデューサーを務め、議論を生態系から政治経済までを広げて、われわれにできることを探っている。
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Ariel Emanuel アリエル・エマニュエル
エンデバー・エージェンシーの共同経営者

アーロン・ソーキンやマイケル・ムーアといった物議を醸すクリエイターを担当する敏腕エージェント。プリウスを運転し、自動車業界における燃料削減に取り組むグループ、デトロイト・プロジェクトを設立し、Natural Resources Defense Council’s Action Fundの理事会の役員を務める。リベラルなニュース・ウェブサイトThe Huffington Postのブログで、環境や政府についての彼の最新の考えを定期的に載せている。
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Harrison Ford ハリソン・フォード
俳優

俳優ハリソン・フォードは、環境問題に取り組む国際NGOコンサベーション・インターナショナルとともに、10年以上にわたって活動し、現在、副会長を務める。フォードはワイオミングにある彼の所有地をJackson Hole Land Trust自然保護団体に寄付し、動物のための空間を保護するものとして役立てたり、California Hetch Valleyの修復プロジェクトを積極的に支持したりして、そのエコに対する努力が認められ、彼にちなんで蟻の名前が名づけられたりしている。コンサベーション・インターナショナルはウォルマートといった企業とも有益な関係を築いている。
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Bill Gerber ビル・ガーバー
プロデューサー

プロデューサーのガーバーは、テレビ番組“The Dukes of Hazzard: The Beginning”以来、自身の映画が、カーボンニュートラルであるように、植林や再生可能なエネルギー資源への投資で、映画製作によって生まれた炭素排出を埋め合わせている。彼はEnvironmental Media Associationの理事長を務め、組織の影響力をエンタテインメント業界にも広げてきた。また、ガーバーのオフィスは、エンタテインメント業界の個人や会社が環境問題に対するリーダーシップを示していることを認めるマークであるGreen Sealをもらっている。
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Matt Groening マット・グローニング
「シンプソンズ」のクリエイター

オレゴン生まれのマット・グローニングは、ロサンゼルスに引っ越したとき、スモッグに苦労した。そして、「シンプソンズ」を生み出し、毎週毎週、すべてのエピソードに環境問題に対するメッセージを盛り込んでいる。グローニングは、「シンプソンズ」のキャラクター、リサ・シンプソンを通して、菜食主義、喫煙、汚染、その他の健康問題に焦点を当ててきた。このアニメ番組は、ほかのどのシリーズよりも多い6つのEMA賞を受賞している。今年、グローニングは『ザ・シンプソンズ MOVIE』で環境問題に対するメッセージをスクリーンにもたらす。
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Paul Haggis ポール・ハギス
作家、監督

アカデミー作品賞を受賞した『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家にして、同じくアカデミー作品賞を受賞した『クラッシュ』の監督でもあるポール・ハギスは、地球温暖化問題に対する意識が強い。彼の家は完全太陽発電で、家族はプリウスを3台所有している。1980年代以来、環境団体での活動に時間をあててきた。巨大な熱帯雨林ルーアンが皆伐で破壊され、ハリウッドでセットを建てるためにその木材が使われているが、ハギスは、新作映画‘In the Valley of Elah’では、環境を意識した人々からさえも大きな抵抗にあいながらも、その使用を禁止しようとした。
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Daryl Hannah ダリル・ハンナ

映画『スプラッシュ!』『ブレード・ランナー』などで知られる女優のダリル・ハンナは、昨今メディアに「ヒッピー」などと揶揄されることも多いが彼女はそれを大きなハートで受け入れている。1983年に石油の代替としてのバイオ燃料をプロモートするためにアメリカ横断の旅をしたことがきっかけとなり、環境活動に積極的に取り組んできた。昨年の夏開設した自身のブログ「DH: Love Life」では、自身のエコ・コンシャスなライフスタイルを紹介するとともに、国際的な環境問題を例に挙げている。
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Alan & Cindy Horn アラン&シンディ・ホーン
ワーナーブラザーズCOO、活動家

ホーン夫妻がエコロジーに強い関心を抱くようになったのは、最初の娘を授かった18年前のことだった。以来、ノーマン・リアーのような映画業界の仲間たちと“Environmental Media Assn”を立ち上げ、ナチュラル・リソーシズ・ディフェンス・カウンシルと共にこの問題に取り組んできた。何より、ワーナーブラザーズはハリウッドの中で一番エコ・フレンドリーなスタジオであることが彼らの熱意を証明している。72キロワットの太陽光発電機をスタジオに
設置し、これから作られる映画に関しては二酸化炭素排出量を常に留意したつくりとなっている。
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Ron & Kelly Meyer ロン&ケリー メイヤー
ユニバーサル・スタジオ プレジデント、COO、活動家

メイヤー夫妻は水質汚染に非常に関心が高く、“Heal the Bay、Bay Keepers and NRDC”などといったNPO組織で、サンタモニカの海洋汚染源調査に関わるなど、積極的な活動を行っている。サンタモニカ湾の水質調査を行う組織に寄付を行ったりしてきた。また、ユニバーサル・スタジオのトップとして、地球温暖化を早めてしまう二酸化炭素排出量を2004年から2012年までの間に3%削減する、という具体的な目標を掲げ、GE社と共同でその実施に向けて努力を積み重ねている。例えば、自社テーマパークではディーゼルのトラムを低排気のものに換えて40%の燃料の削減に成功した。
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James Murdoch ジェームズ・マードック
ブリティッシュ スカイ ブロードキャスティングCEO

アル・ゴアのよき親友として、ジェームズ・マードックはメディア王である父ルパートを、地球温暖化問題に関心を持つように説き伏せた功労者である。彼が経営に取り掛かって以来、ヨーロッパで一番収益が高い有料TVであるブリティッシュ スカイ ブロードキャスティングは二酸化炭素の排出量削減に極力努めてきた。センサーで有人を感知し自動的にオンオフする電気、ハイブリッド・カーを使ったタクシーなど、積極的な取り組みを経た結果、EUが設けたデジタルTVサービスシステムにおける推奨エネルギー使用量をクリアした唯一のTV局として認知された。
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Ed Norton エド・ノートン
俳優

映画『キングダム・オブ・ヘブン』『真実の行方』などに出演している俳優エド・ノートンは社会問題と環境問題両方に関心を持ち、人生の相互関連性について社会で話していくことに意義を感じている。彼の父は1980年代に“Wildness Society”のリーダーを務めた人で、グランドキャニオントラストのファウンダーの一人でもあった。青年時代グランドキャニオン自然公園で働いたこともあるノートンはその経験を生かし、太陽光発電会社BPと協力して「ソーラーネイバーズ プログラム」を設立、祖父が立ち上げた低所得者向け住宅供給基金において、ソーラーシステムを導入している。
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Robert Redford ロバート・レッドフォード
俳優、監督、活動家

映画『明日に向って撃て!』の昔から30年以上にわたって、ロバート・レッドフォードはエコ権利におけるチャンピオンである。彼が主催するサンダンス・チャンネルは“the Green”というタイトルの環境をテーマとした番組を立ち上げる予定だ。彼が最初に環境問題に関心を持ったのは、ティーンエイジャーのとき、ヨセミテ国立公園で働いた経験がきっかけだった。以来、積極的に環境活動に関わり、特に地球温暖化を懸念する彼は時として「あなたは俳優なのか、活動家なのか」という質問を受けることもあるが「私は俳優であり、監督であり、活動家だ」と答えるのが信条である。
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Kevin Reilly ケヴィン・ライリー
NBCエンタテインメント プレジデント

1980年代の初めにアメリカ西部の野生地をくまなく旅したことが、ケヴィン・ライリーの目をこの惑星が直面している環境問題に向けさせた。環境問題メディアアワード(EMA)において7年理事会のメンバーを務めている彼は、ハリウッドにおいて環境活動を行う資金を集めるとともに、映画業界とメディア両方における環境への気づきを促進したい、と考えている。特に地球温暖化に関心を持つライリーは「グローバルに考え、ローカルに行動しよう」とマントラとしてNBCの中でもEMAの環境活動をサポートしている。
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Jim & Elizabeth Wiatt ジム&エリザベス・ワイアット
ウィリアム・モリスCEO,NRDC理事会メンバー

ICMエージェンシーにいたときからジム・ワイアットはリサイクルのための分別ゴミ箱の導入や両面コピーの奨励に努めてきた。が、妻エリザベスと出会ったことが真の転機となった。アメリカで最も著名な環境団体のひとつである「ナチュラル リソーシズ オブ ディフェンス カウンシル」の理事を務めていたエリザベスは、同環境団体のコミュニケーション委員会のチェアマン、リーダシップ・カウンシルの代表を務め、水銀汚染の削減などに積極的に関わっている。
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