4月下旬、米ロサンゼルスにて開催された『スピード・レーサー』のプレミアに出席した真田広之。
炎天下のレッドカーペット上ながら、原作となる日本アニメ「マッハ GOGOGO」への想いや、
ウォシャウスキー兄弟監督との撮影現場について、熱波に負けない熱いトークを披露してくれた。
炎天下のレッドカーペット上ながら、原作となる日本アニメ「マッハ GOGOGO」への想いや、
ウォシャウスキー兄弟監督との撮影現場について、熱波に負けない熱いトークを披露してくれた。

Q. 超大作プレミアのレッドカーペット出席の気分は?
A. 現場に来てみると、あらためてその大きさを感じます。久しぶりにキャストが一堂に会せるのは嬉しいですね。
Q. 国際的な顔ぶれが揃う本作への出演は、まさに日本代表という感じ?

レッドカーペットに集合したキャスト
A. 代表というほどの感覚ではないですが、「マッハGOGOGO」ファン代表という意識ですかね。僕はこれを観て育った世代なので、あの作品があの監督たち(アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)によって映画化されるっていう。彼らが作ってきた映画界における歴史はすごいと思う。
今回また新たにカメラも開発し、観たことない映像を生み出そうという、そのお祭り騒ぎの片棒をかつぎたかったのかな。「端っこだけでも」っていう想いがありましたね。最初に彼らと、本を交えて会って話したときに、「わかった」と。「悪いヤツでも、小さい役でもいいから、とにかく片棒を担がせろ」と、その場で即決しちゃったんですよ。
彼らのクリエイティブな姿勢を現場で学び、コラボレーションを楽しみつつ、同時に「マッハGOGOGO」 ファンとして、現場を見学に行っているような気分も半分ありながら(笑)、楽しめましたしね。
今回また新たにカメラも開発し、観たことない映像を生み出そうという、そのお祭り騒ぎの片棒をかつぎたかったのかな。「端っこだけでも」っていう想いがありましたね。最初に彼らと、本を交えて会って話したときに、「わかった」と。「悪いヤツでも、小さい役でもいいから、とにかく片棒を担がせろ」と、その場で即決しちゃったんですよ。
彼らのクリエイティブな姿勢を現場で学び、コラボレーションを楽しみつつ、同時に「マッハGOGOGO」 ファンとして、現場を見学に行っているような気分も半分ありながら(笑)、楽しめましたしね。
Q. 仕上がりについての感想は?
A. レースシーンが始まったときはびっくりしましたね。聞いてはいたんですが、ここまでガーッとくるかっていう。「アニメの実写版」というよりは、「実写プラス21世紀版のCG最先端」というか、「ウォシャウスキー兄弟がどこまで行けるか試している」みたいなエネルギーを感じましたね。
特に、かなり若い層に向けてのモニター試写をしたと聞いていたんで、全体の流れもわかりやすくできていて、コンピュータで育った世代に向けて作ったというのを確実に感じますね。「大人たちは黙ってついてこい」って言われているような(笑)。
僕なんかコンピュータ・ゲームとか、ほとんどやらないけれど、子どもには当たりまえのような世界になっている。兄弟が、それを見据えて、次世代の観客を開拓しようとしている、そういうのをすごく感じたので。
僕ら世代で、アニメを見て育った人にも新鮮で、知らない人にはさらに新鮮だってことになるんじゃないかと。
特に、かなり若い層に向けてのモニター試写をしたと聞いていたんで、全体の流れもわかりやすくできていて、コンピュータで育った世代に向けて作ったというのを確実に感じますね。「大人たちは黙ってついてこい」って言われているような(笑)。
僕なんかコンピュータ・ゲームとか、ほとんどやらないけれど、子どもには当たりまえのような世界になっている。兄弟が、それを見据えて、次世代の観客を開拓しようとしている、そういうのをすごく感じたので。
僕ら世代で、アニメを見て育った人にも新鮮で、知らない人にはさらに新鮮だってことになるんじゃないかと。
Q. 日本では、どのように受け入れられると思いますか?

主演スピード役のエミール・ハーシュ
A. 日本でアニメを観て育った世代が、このコンピュータ系の映像をどういうふうに捉えてくれるか、というのがポイントかなと。若い子たちは普通にすんなりと観てくれる気がするんですけど。大人の人たちには、「ああ、時代は今こうなっているんだ」と認識していただきつつ、原作を見ながら感じていたスピリットを感じてほしいですね。
キャラの国籍は変われど、家族の絆、友情、自分の極める道に進む志の貫き方、それをつぶそうとする権力に対する反発と時には戦わなければ、っていう、根底に流れている熱いドラマは同じだと思うんです。ビジュアルはビジュアルで、新鮮さを楽しんでもらいながら、もっと普遍的な、原作にもあるドラマの部分を感じてもらいたい。
僕も大好きな「レーサーX」との兄弟関係とか家族の関係、立ち向かうときの勇敢さ、無謀さ、なにかを成し遂げてしまうときの夢とロマン。逆に言えば、映像にまどわされず、そういうものを、いかにくみ取ってくれるかが勝負。逆にその辺は日本人には理解してもらいやすいところじゃないかと。そう期待しますね。
ただテンポが早いからね(笑)。「あっ!」て言っている間に展開していくので、「なにが起きたんだろう?」って。2~3回と繰り返し観ていただくと、映像美に隠された骨格の部分が見えてくるだろうと。何度も劇場に足を運んでほしいですね。
キャラの国籍は変われど、家族の絆、友情、自分の極める道に進む志の貫き方、それをつぶそうとする権力に対する反発と時には戦わなければ、っていう、根底に流れている熱いドラマは同じだと思うんです。ビジュアルはビジュアルで、新鮮さを楽しんでもらいながら、もっと普遍的な、原作にもあるドラマの部分を感じてもらいたい。
僕も大好きな「レーサーX」との兄弟関係とか家族の関係、立ち向かうときの勇敢さ、無謀さ、なにかを成し遂げてしまうときの夢とロマン。逆に言えば、映像にまどわされず、そういうものを、いかにくみ取ってくれるかが勝負。逆にその辺は日本人には理解してもらいやすいところじゃないかと。そう期待しますね。
ただテンポが早いからね(笑)。「あっ!」て言っている間に展開していくので、「なにが起きたんだろう?」って。2~3回と繰り返し観ていただくと、映像美に隠された骨格の部分が見えてくるだろうと。何度も劇場に足を運んでほしいですね。
Q. シリーズ化するのではという声もありますが?
A. シリーズ化しようとすれば、いくらでもエピソードはありますからね。
Q. そのときは日本人俳優のキャスティングがもっと多くなるといいですね。
A. はは、一気に変えちゃうんですか? 「それは日本で作れ」って言われそうですけどね(笑)。ただチャンスがあれば、もっともっと日本人俳優が入り込める余地もあるでしょうし。「『謎のビジネスマン』で終わった『Mr. Musha』(真田の役柄)の本性が暴かれる編」があってくれば嬉しいですけどね。ひたすら謎の男なので(笑)。
Q. 監督のウォシャウスキー兄弟の演出はいかがでした?

アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督
A. よくプロデューサーや監督、カメラマン、演出担当などみんなが口を出すのって悪い例で言われることが多いんですけど、ウォシャウスキー兄弟は常に2人一緒に演出するんです。動きとかエモーションとか、2人がバラバラに役者に注文する。それを受けて自分なりにアレンジして返す。そのコラボレーションを繰り返しながら、彼らがお互いに目と目を合わせてうなずいたときは、演じ手も「いけたな」みたいな。
でも全くやりにくくはなかったですね。2人から違うことを言われても、それだけアイデアが豊富だということですし。ラフなの、ファニーなの、ファンキーなバージョン、クールなバージョン、わかりにくいの、わかりやすいの、と演じわけているときもずっとカメラを回しっぱなし。HDカメラで直に撮る初めての長編映画なので、「フィルムがもったいない」みたいな世界じゃないんですよ。演出しているときも回しっぱなし。編集次第でどんな映画もできるなっていう撮り方をしている。
「まな板の鯉」のように、コラボレーションを楽しんでいましたね。逆に言えば、いろんな注文に対して、どうにでも答えていくというのがこっちの見せ所で。最終的には、どんどんミステリアスな方向に絞られて、OKが出るショットというのは、ダークな部分が強調された方向のときだったり。仕上がりを観ても、「何を考えているんだ?」、「誰なんだこいつ?」っていう。
最終的には、脚本で求められていった方向性に収まっていったのかなと。でも、その間の遊びというかコラボレーションは非常に勉強になったし、楽しかったし、「こうやって彼らは今まで映画を作り、歴史を作ってきたんだな」と。過ごした時間は非常に充実していましたね。
でも全くやりにくくはなかったですね。2人から違うことを言われても、それだけアイデアが豊富だということですし。ラフなの、ファニーなの、ファンキーなバージョン、クールなバージョン、わかりにくいの、わかりやすいの、と演じわけているときもずっとカメラを回しっぱなし。HDカメラで直に撮る初めての長編映画なので、「フィルムがもったいない」みたいな世界じゃないんですよ。演出しているときも回しっぱなし。編集次第でどんな映画もできるなっていう撮り方をしている。
「まな板の鯉」のように、コラボレーションを楽しんでいましたね。逆に言えば、いろんな注文に対して、どうにでも答えていくというのがこっちの見せ所で。最終的には、どんどんミステリアスな方向に絞られて、OKが出るショットというのは、ダークな部分が強調された方向のときだったり。仕上がりを観ても、「何を考えているんだ?」、「誰なんだこいつ?」っていう。
最終的には、脚本で求められていった方向性に収まっていったのかなと。でも、その間の遊びというかコラボレーションは非常に勉強になったし、楽しかったし、「こうやって彼らは今まで映画を作り、歴史を作ってきたんだな」と。過ごした時間は非常に充実していましたね。
Q. 共演のRain(ピ)の感想は?

作品内のRain(ピ)
A. 彼は本当に「メガ・スター」。非常にフレンドリーで謙虚で、一生懸命でしたね。映画での演技経験があまりないということでプレッシャーもあったみたいですが、少しずつ現場にも慣れて、トレーニングもがんばっていたようです。
Q. 日本のコミックが原作のハリウッド映画ということで、特別な気持ちは?
A. アニメのファンでしたから、そのスピリットとテイストだけは失わないでほしいというのが唯一の願いでした。でも、本を読んだときに、それはキープできているなという実感があったので、その辺に関しては、心配なく現場を過ごしていましたね。
Q. これからもロサンゼルスを拠点にハリウッド大作に出演を?
A. 大作というのには、こだわっていないですね。たまたま今、仕事の都合上、ここにいるという感じなので。いつまでいるかわからないですし。ただやはり、ここでは情報が入ってくるので。
日本もアメリカも、ヨーロッパもインディペンデントも含めて、作品の大小、役の大小ではなく、組みたい作家と共演者、いい本や企画があれば、どこの国でも行くし、低予算なマイナーなものでもやりたい。
今回のような大作と呼ばれるコマーシャルな作品と、インディーズ作品の間を行ったり来たりするのが必要なのかなと。それが自分にとって一番いいバランスなので。とにかく長くやり続けていくこと。「~に出ました!」というのではなくて、「日本の俳優がこっち(ハリウッド)で普通にやっている」と言われるような時代にしちゃいたいですね。自分的には、ただ上を目指して続けるのみです。
日本もアメリカも、ヨーロッパもインディペンデントも含めて、作品の大小、役の大小ではなく、組みたい作家と共演者、いい本や企画があれば、どこの国でも行くし、低予算なマイナーなものでもやりたい。
今回のような大作と呼ばれるコマーシャルな作品と、インディーズ作品の間を行ったり来たりするのが必要なのかなと。それが自分にとって一番いいバランスなので。とにかく長くやり続けていくこと。「~に出ました!」というのではなくて、「日本の俳優がこっち(ハリウッド)で普通にやっている」と言われるような時代にしちゃいたいですね。自分的には、ただ上を目指して続けるのみです。
Q. 最後に、今日の衣装のポイントは?
A. 一応これ、「悪いやつ」ということで(笑)。
(註)この日の衣装は、背中にドクロのプリントがある黒のジャケット。
真田広之
1960年10月12日生まれ。東京都出身。巧みなアクションと繊細さを兼ね備えた演技力で、舞台に映画、テレビ・ドラマのエリアで幅広く活躍している。『ラッシュアワー3』、『サンシャイン 2057』、『PROMISE』、『ラスト サムライ』など、海外作品にも積極的に出演し、高い評価を受ける国際的スター。
1960年10月12日生まれ。東京都出身。巧みなアクションと繊細さを兼ね備えた演技力で、舞台に映画、テレビ・ドラマのエリアで幅広く活躍している。『ラッシュアワー3』、『サンシャイン 2057』、『PROMISE』、『ラスト サムライ』など、海外作品にも積極的に出演し、高い評価を受ける国際的スター。








































