ヘッダーの始まり

グローバルナビゲーションの始まり
ホームニュース特集インタビュー(選択中)動画コラムレビューランキングフォトギャラリーピックアップ
最新映画情報V ブログ教えて!エンタ業界転職情報フロムジャパンV プラスメールマガジンプレゼント映画データベース
パンくず式ナビゲーション

彼女が『JUNO/ジュノ』を好きな理由
エレン・ペイジ
はにかみ&クール、が似合う姫

2008/06/18

冷静さと迂闊(うかつ)さと、そしてオトメゴコロも

 クチコミで人気が高まり、瞬く間に全米で大きな話題となった『JUNO/ジュノ』。ヒットの要因はいろいろと考えられが、主人公ジュノを演じたエレン・ペイジ、彼女の功績を無視することはできないだろう。しかし、彼女はそんな周囲の声には無頓着で。柔らかな笑みを浮かべつつ、映画でも印象的だったあの滑らかな語り口で、こう言った。

 「今までの映画作りの中でも、ベストな環境でした。みんなが一生懸命いいものを作ろうと、ピタッと団結できた。つながりを持てた。みながココロを注ぎ込んでできた作品なんです」

 興味本位のセックスが、図らずも的中(?)。16歳で妊娠した高校生ジュノは、ヘコみつつ中絶を考えるものの、「もう爪だって生えてるはず」という同級生の言葉に、産むことを決意。自力で里親を探し出して……。

 避妊しそこねる迂闊なところも、きちんと外堀を固めてから両親に告白する戦略的なところも、子どもの父親であるボーイフレンドとこの先どうしたものかと逡巡するオトメゴコロも。エレンはそんな一筋縄にはいかない要素をすべて、とてもリアルにジュノという人物に注ぎ込む。生意気でイラッともするけれど、おしゃべりしてみたくもなる。そんなコクのあるキャラクターが多くの観客を惹きつけたわけだ。

恐れを知らないセリフが痛快、
まず魅せられたのがディアブロの脚本だった

(c)2006.FIDELITE FILMS—WILD BUNCH—TF1 FILMS PRODUCTIONS—LUCKY RED./WISEPOLICY
(c)2006.FIDELITE FILMS—WILD BUNCH—TF1 FILMS PRODUCTIONS—LUCKY RED./WISEPOLICY
 「こんなにも素晴らしい役が、(アメリカ映画ではあまりフィーチャーされない)若い女性のために描かれていた。脚本を読んでまず、そこが気に入ったんです。すごく正直で、恐れを知らないとしか思えないセリフをジュノに語らせる。けれど、その部分にこそつながりを感じたし、また、つながりたいと思って演じたんです」

 エレンがまず魅せられたという脚本が、アカデミー賞でオリジナル脚本賞を受賞したことはご承知の通り。これがデビュー作というディアブロ・コディへの賛辞は止まらない。

 「とにかく才能に溢れる人。『JUNO/ジュノ』の脚本は最高だし、これ以降に書いたものも素晴らしい。彼女からのリクエスト? 撮影の前日に初めて会ったのだけれど、『どう演じて』とか『どう表現して』なんて言われることは一切なかったわ」

 いかにスタッフが素晴らしかったか。監督のジェイソン・ライトマンについても話は止まらない。

 「自分が何を望んでいるのか。ビジョンがしっかりとある人。いい意味で、本当に自信家です。と同時に、周囲の意見にも耳を傾けてくれる。共同作業におけるバランスを取るのがとっても上手な人なんです。この映画の現場では、とっても大事なことでした」

自分に話を向けられると、寡黙になる
人一倍の照れ屋はジュノよりも、実はエレン?

 「この映画に出演して、人生観など変わった?」という問いには、「特にないです。ごめんなさいね」と、驚くほどに素っ気なく。「自分の演技を見るのも、あまり得意ではないんです。けれど、この映画は誇りに思う」とだけサラリと答える。おそらくは、人一倍の照れ屋。少し、ジュノにも近いだろうか。そういえば、ジュノが聞く音楽について、そしてラストシーンで披露するデュエットなども、エレン自身のアイデアが反映されているという。
 
 「私自身、パティ・スミスのファンだったりもするし、音楽の好みには共通する部分もありました。もちろん、違う部分もあるけれど。(ラストでデュエットした)モルディ・ピーチズはすごくジュノに合う、と最初から思っていたんです。ちょっと変わっている、けれど、誠実でもある。そんなトーンがジュノのキャラクターと似ているな、と」

 モルディ・ピーチズの隠れた名曲であった“Anyone Else But You”は、劇中のオリジナルのみならずラストシーンではジュノ自身が演奏も。かくして全米でのリバイバル・ヒットにも繋がった。

「ギター? あの曲はすっごく簡単なんです。コードをふたつ覚えればよかった(笑)。とにかく、ジュノの趣味はとってもユニーク。あの世代の女の子が普通に聴くものではないというところがまた、彼女らしいんですよね」

 「勧められて、たまたま受けた」というオーディションで映画デビューしたのが10歳。天才的な子役ぶりは想像に難くないが、「女優という仕事がすごく好きになった」のは、15歳か16歳。ちょうど、演じたジュノの年頃だったという。そして今、21歳。

 「デビューの頃には、予想もしていなかった。今の状況って、すごくシュール(=超現実的)に思えるんです。女優の仕事は、できるだけ続けていきたい。エキサイティングで挑戦すべき役を、これからも」


エレン・ペイジ ELLEN PAGE
1987年カナダ・ハリファックス生まれ。10歳で女優デビュー、ジェミニ賞チルドレンズ・プログラムの最優秀演技賞にノミネートされる。2006年、デイヴィッド・スレイド監督の『ハード キャンディ』で狂気めいた女子高生を熱演、カナダ国内の枠を超えて国際的に注目されることに。『JUNO/ジュノ』では、アカデミー賞主演女優賞ノミネートされる。


JUNO/ジュノ
●原題:Juno/2007年/アメリカ/ビスタサイズ/ドルビーSR・SRD/日比谷シャンテシネほかで公開中
●配給:20世紀フォックス映画
公式サイト→http://movies.foxjapan.com/juno/



photographs by Keiju Takenaka, text by Noriko Matsumoto(variety japan)



パンくず式ナビゲーション
広告エリアの始まり

フッターナビゲーションの始まり
フッターの始まり