ヘッダーの始まり

グローバルナビゲーションの始まり
ホームニュース特集インタビュー(選択中)動画コラムレビューランキングフォトギャラリーピックアップ
最新映画情報V ブログ教えて!エンタ業界転職情報フロムジャパンV プラスメールマガジンプレゼント映画データベース
パンくず式ナビゲーション

映画『ヘアスプレー』監督アダム・シャンクマン
「トラヴォルタは感情移入のできる“女優”だね」

2007/09/20
トニー賞8部門受賞のブロードウェイ・ミュージカルの映画化。といってもその下敷きがカルト人気のジョン・ウォーターズ監督の88年ヒット作、ということになると、さて、どんな映画になっているのか、と興味シンシンだった『ヘアスプレー』の監督がアダム・シャンクマン。ダンサー出身、振付け師から映画監督へ、というコースは、『シカゴ』(05年)の監督ロブ・マーシャルと同じだ。

そんな『ヘアスプレー』で興味深いのは、ダンス大好き女子高生トレイシーの母親エドナの役をウォーターズ映画もブロードウェイ版も男優が演じてきて、今回もまたジョン・トラヴォルタが女装で演じて久々のミュージカル映画への登場を果たしていること。

「エドナの役は女装している感じではなく、感情移入の出来る女優として扱いたかった。ジョン・トラヴォルタという俳優の匂いを消し、ウォーターズ映画のディヴァインや舞台のハーヴェイ・ファイアスタインとは違う女性としてのリアルな感じをだしたかった。そこまでして男優に演じて欲しいのは、この映画のテーマである外見だけで人を判断してはいけない、ということを語るためなんだ」
いかにもダンサー出身らしく小柄で軽快な身のこなしの監督は、早口でまくしたてるようにエドナ役のトラヴォルタを語る。
「まだ監督も決まらないうちからプロデューサーがジョンを出演させようと口説いていたが、彼は、新しく決まる監督がどういう撮り方をするのか、どんなエドナ像を作るのか、を気にしてなかなか返事をしなかった。だからボクが監督に決まって最初に彼に会ったとき、エドナ役は絶対に笑い者にはしたくないと説明した。彼女は傷つき易い性格で、歌詞にあるように肥満を恥じて11年間も家に引き篭もっていたようなシャイな性格だから外出を怖がっている。もろい女性なんだ、ってね。そうしたら彼はそのアプローチをとても気に入ってくれて、出演が決まった」

そんなふうにして、トラヴォルタに念願だったエドナ役を演じてもらうことになったシャンクマン監督は、彼の協力に感謝する。
「ジョンは、顔は目だけを出してゴムで包む特殊メークをして、身体にも肉布団を着込んでめいっぱい太る、と自分で決めてくれた。メークをしても前髪を上げたままだとどう見てもジョンのまま。でも、下ろすとトレイシー役のニッキー・ブロンスキーそっくりになるのが嬉しい発見だった。踊るエドナは今回の映画がはじめてなんだけど、母娘二人の顔が似ていることでトレイシーがあれだけ踊るのが好きなのは母親譲り、というようにストーリーが作れるのが愉しかったね」

エドナの役は、歌が入るだけでミュージカルではない原作映画も、ブロードウエイ版でも踊らない。が、今回は元ダンサーのシャンクマンが振りつけも担当した映画、エドナが踊りまくるばかりか、父親役のクリストファー・ウォーケンまで踊って、ゲイや肥満への偏見を吹き飛ばす。その一方ではダンス好きのトレイシーが黒人のダンスに魅了されて黒人差別に反撥、異義申立てをする。ウォーケンの父とトラヴォルタの母が踊るゴージャスなシーンは、映画のオリジナル。これを喜ばない映画ファンはいないだろう。

 「二人が踊るナンバーにはこのミュージカルの中で唯一、昔ながらの甘美なメロディが使われ、歌を通して愛が表現されている。ぼくはその愛をダンスでも表現したかった。トレイシーは60年代調の曲で踊るけど、両親は彼らの青春だった40年代らしい曲で踊るんだ。そのへんは作曲のマーク・シャーマンに注文をつけてアレンジをしたよ。ウォーケンは『ペニーズ・フロム・ヘヴン』が素晴らしかったし、ミュージック・ビデオで踊っていた彼が最高だったから絶対に出て欲しかったんだ。でも、あるブロードウェイの有名演出家(名前はいえないけど!)が、あの二人のダンスはないほうが良かった、って。彼のいうままカットしなくてホントに良かった」

それにしても近年は『シカゴ』の成功のおかげかミュージカル映画が増えている。
「まったく『シカゴ』さまさまだね。すごく嬉しいよ。ぼくが子供のころにはミュージカル映画が作られなくなっていて、生まれた時代を間違えたと思ったが、いまのような時代が巡ってきたのはとても嬉しい。ミュージカルはアクション映画と同じくらい製作費と手間がかかるから、ヒットすることが第一条件になる。そこで問題になるのはミュージカルには若い男の子が見にこないということ。どうもミュージカルを見ることはカッコ悪いと思っているらしいんだ。彼らを劇場に引っ張ってくるのは難しいよね。『シカゴ』のように24人もの半裸の女たちが出てきて大股開きで踊ったりすればまた話しがちがうんだけど」と、大笑い。やはり、同じダンサー出身、振付けを経て映画の演出でヒットを飛ばしたロブ・マーシャルのことは気になるのだろう。ライバル意識があるのは当然か?

アダム・シャンクマン●映画監督
 1964年生まれ。俳優、ダンサーを経て振付師として活躍。監督業に乗り出す前はエンタテインメント界屈指のダンサーでもあった。『ウェディング・プランナー』(2001)で監督デビューを果たし、『ウォーク・トゥ・リメンバー』(02)、『女神が家(ウチ)にやってきた』(03)、『キャプテン・ウルフ』(05)等を手がける。次回作は“Bedtime Stories”(08公開予定)。

『ヘアスプレー』
ダンスが大好きな16歳のトレーシーは、憧れの番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演することに。しかし、ライバル母娘の嫌がらせでトラブル続出。そんな中、「ミス・ヘアスプレー」を決めるダンスコンテストがやって来る。
10月20日(土)丸の内プラゼール他 全国松竹・東急系にてロードショー
監督:アダム・シャンクマン
出演:ジョン・トラヴォルタニッキー・ブロンスキークリストファー・ウォーケン

映画公式サイトはこちら


text by Sachiko Watanabe
photographs by Kenta Aminaka


パンくず式ナビゲーション
広告エリアの始まり
(2008/10/05)
第13回釜山国際映画祭のニュース速報、フォトギャラリー満載!
(2008/09/16)
透き通るほどに無色透明だが、秘かに強烈な自分の色をも持ち合わせている加...
(2008/10/06)
若手建築家の中で注目されている一人、藤本壮介。今後の建築界を背負うであ...
(2008/10/06)
バラエティ・ジャパンでは、生活の中に溶け込むデザインを持ちながら画質、...

フッターナビゲーションの始まり
フッターの始まり