
第2証言者 ピート・トラヴィス(監督)
すべての視点で見なければ、事件の本当の真相はつかめない
『羅生門』からヒントを得たという本作の脚本。同じ事件を8つの異なる視点で描いているが、8回同じ事件が繰り返し写るため、観客をあきさせないように、かなりの工夫が凝らしたと、トラヴィス監督は語る。
「同じ事件を、出来るだけ新鮮に写そうとしました。はじめの物語は中継車の中にいるシガニー・ウィーヴァーの視点なので、ニュースカメラに写っているアングルで事件を描きました。大統領が演台に上がり、撃たれるところです。次の物語は、シークレット・サービスのデニス・クエイドの視点で描かれているので、大統領が車から降りたところや、報道陣のカメラのフラッシュがたかれるところを写したんです。デニスが広場に入ったところは、彼の心配な気持ちを反映するように、まるで闘牛場に立っているような雰囲気で、群衆がみな暗殺者に見えるような感じで写したんです」
「真実は、見るものによって違う、ということがこの作品のテーマ。だから、登場人物の視点をすべて見なければ、事件の本当の真相はつかめないようになっているのです」と、ピーとは本作の楽しみ方を語ってくれた。
「同じ事件を、出来るだけ新鮮に写そうとしました。はじめの物語は中継車の中にいるシガニー・ウィーヴァーの視点なので、ニュースカメラに写っているアングルで事件を描きました。大統領が演台に上がり、撃たれるところです。次の物語は、シークレット・サービスのデニス・クエイドの視点で描かれているので、大統領が車から降りたところや、報道陣のカメラのフラッシュがたかれるところを写したんです。デニスが広場に入ったところは、彼の心配な気持ちを反映するように、まるで闘牛場に立っているような雰囲気で、群衆がみな暗殺者に見えるような感じで写したんです」
「真実は、見るものによって違う、ということがこの作品のテーマ。だから、登場人物の視点をすべて見なければ、事件の本当の真相はつかめないようになっているのです」と、ピーとは本作の楽しみ方を語ってくれた。
第3証言者 マシュー・フォックス(ケント・テイラー役)
ウィリアムは撃たれるシーンを繰り返し演じたんだ
テレビドラマ「LOST」に主演するマシュー・フォックス。次回作には、ウォシャウスキー兄弟監督の『スピードレーサー』のレーサーX役が控えている。
8回も同じシーンを演じなければならなかった本作の俳優たち。「非常に忍耐のいる仕事だった」と語るのは、本作で、デニス・クエイド扮するシークレット・サービスの同僚ケント・テイラー役を演じたマシュー・フォックス。
「場合によっては、同じシーンでも、視点が違うので、心情を変えて演じたところもあります」とも。でも、一番大変だったのは、共演者のウィリアム・ハートだったのだそう。
「ウィリアムは、何度も何度も、壇上に上がっては撃たれるシーンを繰り返し演じなければならなかった。僕はそばにいて、毎回それを見ていたけれど、何回やっても、毎回違ったものを演技に盛り込んでいる。なんというプロなんだろうと感心した」と語った。
8回も同じシーンを演じなければならなかった本作の俳優たち。「非常に忍耐のいる仕事だった」と語るのは、本作で、デニス・クエイド扮するシークレット・サービスの同僚ケント・テイラー役を演じたマシュー・フォックス。
「場合によっては、同じシーンでも、視点が違うので、心情を変えて演じたところもあります」とも。でも、一番大変だったのは、共演者のウィリアム・ハートだったのだそう。
「ウィリアムは、何度も何度も、壇上に上がっては撃たれるシーンを繰り返し演じなければならなかった。僕はそばにいて、毎回それを見ていたけれど、何回やっても、毎回違ったものを演技に盛り込んでいる。なんというプロなんだろうと感心した」と語った。
第4証言者 フォレスト・ウィテカー(ハワード・ルイス役)
アカデミー賞は今までやってきたすべてのことを集約した評価
『ラストキング・オブ・スコットランド』で、07年のアカデミー賞主演男優賞を受賞した演技派俳優。本作では、スペイン旅行に来た際に事件に巻き込まれるアメリカ人観光客を演じている。
今回演じた役柄について、フォレスト・ウィテカーは、次のように語った。
「彼は、ごくごく普通の男性で、なんとか幸せを見つけようともがいています。会計士の彼は妻と離婚の係争中で、自分にまったく自信がなくなってしまっている。それで人生の指針を見つけようとスペインに観光に来るんです。そんな矢先にこの事件に巻き込まれてしまう。でも、事件に立ち向かっているうちに、自分にとって本当に大切なのは家族であると気づくんです」
やさしい静かな口調のウィテカーだが、走りのシーンについて話すときだけは、大きな体を揺らして語った。
「こんなに走るなんて、想像以上でしたよ。一日中走っていたこともありました。何時間も何時間も、何時間もね」
その大変さが切実に伝わり、取材陣の笑いを誘った。
アカデミー賞を受賞したことで、自分のスタンスが変わったかについては、「回りの方たちには、もっと良い作品に出たらいいとか、そのままでいたほうがいいとか、いろいろなご意見をいただきますが、今まで自分のやってきたすべてのことが実になり、受賞につながったと思っているので、その気持ちのままいきたいと思います。つまり、面白そうだと思った役をそのつど選んで、成長していければいいと」と、マイペースな姿勢を崩していないところを見せた。
今回演じた役柄について、フォレスト・ウィテカーは、次のように語った。
「彼は、ごくごく普通の男性で、なんとか幸せを見つけようともがいています。会計士の彼は妻と離婚の係争中で、自分にまったく自信がなくなってしまっている。それで人生の指針を見つけようとスペインに観光に来るんです。そんな矢先にこの事件に巻き込まれてしまう。でも、事件に立ち向かっているうちに、自分にとって本当に大切なのは家族であると気づくんです」
やさしい静かな口調のウィテカーだが、走りのシーンについて話すときだけは、大きな体を揺らして語った。
「こんなに走るなんて、想像以上でしたよ。一日中走っていたこともありました。何時間も何時間も、何時間もね」
その大変さが切実に伝わり、取材陣の笑いを誘った。
アカデミー賞を受賞したことで、自分のスタンスが変わったかについては、「回りの方たちには、もっと良い作品に出たらいいとか、そのままでいたほうがいいとか、いろいろなご意見をいただきますが、今まで自分のやってきたすべてのことが実になり、受賞につながったと思っているので、その気持ちのままいきたいと思います。つまり、面白そうだと思った役をそのつど選んで、成長していければいいと」と、マイペースな姿勢を崩していないところを見せた。
第5証言者 エドガー・ラミレズ(ハビエル役)
ウィリアム・ハートに触発されて
事件に否が応でも巻き込まれていく男性を演じるラミレズだが、キャストの中では一番の新人。経験豊富な役者が多いなかで、恐縮しなかったのだろうか。
「そのまったく逆です。ものすごく触発されました! 特にウィリアム・ハートさんには、表現しきれないほどたくさんのことを学びました」と、ハートに演技指導されたことをうれしそうに話す。
「彼と接触するシーンで、もっと容赦なくやってくれ」と言ってくださったので、本当に手加減なく絡ませていただきました(笑)」と、アカデミー俳優であるハートとの絡みが彼にとって、本当に貴重な体験だったことを語った。
「そのまったく逆です。ものすごく触発されました! 特にウィリアム・ハートさんには、表現しきれないほどたくさんのことを学びました」と、ハートに演技指導されたことをうれしそうに話す。
「彼と接触するシーンで、もっと容赦なくやってくれ」と言ってくださったので、本当に手加減なく絡ませていただきました(笑)」と、アカデミー俳優であるハートとの絡みが彼にとって、本当に貴重な体験だったことを語った。
text by Atsuko Kohata (Variety Japan LA)









































