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「SP」映画化、フジの映画製作新機軸に

2008/04/07
 人気グループ「Ⅴ6」の岡田准一が主演し人気を博したフジテレビ系のドラマ「SP(エスピー)」の映画化が、このほど決定した(公開は来年予定)。このドラマは、昨年11月から今年1月にかけて深夜11時台に放映。フジがこの時間帯のドラマを映画化するのは初めてであり、同社の映画製作の新しい形として注目される。

 ドラマで岡田は、要人警護官を演じた。警護される側には、都知事、首相、IT長者といった実在の人物をほうふつとさせる役柄も多く、社会性を帯びたサスペンス・ドラマとして異色の出来栄え。11時台にもかかわらず、平均視聴率15%前後を維持していた。

 この時間帯のドラマが映画化され、成功したケースといえば、何といってもテレビ朝日系で放送された「トリック」だろう。映画は2002年公開の『TRICK トリック—劇場版— 』が興行収入12億5000万円、06年公開の『トリック-劇場版2-』が21億円を記録し、好調に推移した。

 ただ「トリック」と「SP」、映画化の経緯が微妙に違うところは、後者が初めから映画化を視野に入れていた節があることだ。人気の岡田が主演、実に映画向きな内容など、映画化への布石がはっきりしていることが、そうした推測を呼んでもおかしくない。もちろん、視聴率が低迷すれば、映画化はなくなるわけだが、幸い高視聴率となった。その時間帯の視聴率アップと映画化への方向性を実現すべく、かなり周到に練り上げられた企画と言えるだろう。

 映画は、ドラマで総監督を務めた本広克行が監督。「踊る大捜査線」に代表されるように、フジのアクション、サスペンスといえば、まさにこの人が第一人者。堤真一真木よう子ら主要キャストも続投し、脚本もドラマと同じ直木賞作家の金城一紀が執筆する。日本の社会情勢を背景に、切れ味のいい社会派娯楽映画が期待できそうだ。

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