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米劇場の3-D対応、カギはスピルバーグの説得
劇場経営者協会代表が警鐘

2008/04/15
ジョン・フィシアン氏
ジョン・フィシアン氏
 全米劇場経営者協会(NATO)の代表ジョン・フィシアン氏が13日(日)、難航しているスクリーンのデジタル変換について、もしスタジオと劇場主間での議論が解決を見ないようであれば、業界は破滅に向かう、と警告を出した。

 フィシアン氏は、ラスヴェガスで行われたデジタル・シネマ・サミットでのスピーチで、2009年には米大手スタジオ各社が合計10本の3-D作品を公開するとした上で、現時点ではこれらの作品の公開規模に対応できる劇場数を満たしていない、と話した。

 同氏によると、現在、全米の3-D対応スクリーン数は1000に若干満たない程度。

 独自の3-Dアニメーション製作技術Ultimate 3-Dを開発したドリームワークス・アニメーションの代表ジェフリー・カッツェンバーグや、実写版3-D映画 “Avatar”を来年公開しようとしているジェームズ・キャメロン監督らは、米映画界のなかでも、3-D上映促進の急先鋒だ。

 特にカッツェンバーグは、劇場のデジタル化には多大な費用がかかるが、フィルムがデジタル化されることによりプリント代が節約され、スタジオが恩恵を受けるため、スタジオがその分の費用で劇場のデジタル化を助けるべき、という提案をしている。

Ultimate 3-D作品
Ultimate 3-D作品 "Monsters vs. Aliens"
 しかし、フィシアン氏によると、スタジオと劇場主間での交渉はこう着状態だという。「もしこの1~2カ月で決着しなければ、スクリーンのデジタル化及び3-Dへの変換は、間に合わなくなる」と示唆する。変換には製造、統合、テストなどもろもろの期間が必要だからだ。

 スタジオとの交渉は、劇場側の2つのグループが担当している。約8000スクリーンの代表、シネマ・バイイング・グループと、大手チェーンの約14000スクリーンの代表、デジタル・シネマ・インプルメンテイション・パートナーズである。

 フィシアン氏は、この2つのグループの交渉が進めば、一気に22000スクリーンがデジタル化されることになるが、そうでなければ09年に10作品を公開することは難しくなると警鐘を鳴らす。

 一方でフィシアン氏は、いまだにデジタル化を完全に肯定していない人々もいることを指摘する。その例としてカッツェンバーグのパートナーであるスティーヴン・スピルバーグ監督の名前を挙げ、新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のデジタル上映にも問題を抱えている、と話す。「スピルバーグ監督を納得させられないなら、デジタル化が完全に進められる、とは言えないでしょう」。

 カッツェンバーグは3月に来日し、3-D作品が世界の映画業界の未来を担っていることをアピールした。(3月22日関連記事

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