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ギャガ、映画事業撤退の報道に困惑
USEN中間期連結決算説明会でギャガのリスクヘッジを発表

2008/04/21
 USENの宇野康秀社長はこのほど(16日)、都内で開いた中間期連結決算説明会で、ギャガ・コミュニケーションズのリスクを遮断するため、8月末までに買い付けと製作を新会社が行い、ギャガでは映像コンテンツの配給とビデオ版権およびテレビ版権のライセンス事業を行う形を整える方針であることを発表した。

 連結子会社であるギャガに対し、連結決算で26億円、単体決算で24億円の一時費用を計上したことが報告された。また上記の新会社は、宇野社長、または宇野社長を含む第3者の資本を入れた形で構成されるようだが、具体的にはまだ決定していない。

 同社は、5月24日公開『ランボー 最後の戦場』や、5月31日公開『僕の彼女はサイボーグ』、夏公開予定の『センター・オブ・ジ・アース3D』、秋公開予定の『セックス・アンド・ザ・シティ』など話題作の権利を多く保有している。権利についてはそのまま保有し、配給も行っていく予定。

 今回の報道で、「撤退」「売却」などセンセーショナルな言葉がメディアに躍った。これらについてUSENグループの戦略推進室は、「売却という単語が出ることは否定しません」としながらも、「確かにリスクヘッジのためにいくつかの方策を検討中ですが、映画事業から撤退するわけではなく、現時点においてなにも変わることはありません」と話す。

 実際、USENの判断は、市場で評価され、17日には値下がり率2位と安値を更新したが、そこで下げ止まり翌日には反発。USENグループ戦略推進室もこれを「連結決算のなかで、ネガリスクを遮断する方針を決めたことへの評価」と見ている。

 2月に、『マスク』(1995)以来のビジネス・パートナーであるニューライン・シネマを、米ワーナー・ブラザースとの合併で失う可能性も噂されたが、現在においてはニューライン作品の買い付けもこれまでどおり行われており、セラーとしての決裁権限を持つポジションの異動はあるものの影響はないものと見られる。

 ある洋画配給会社の営業責任者は、「独立系の映画配給事業の厳しさにもっとも直面しているのが今のギャガ。ひとごとではない」と不安定な配給事業の難しさを語る。ギャガは、1月に公開した『アース』で24億円以上、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』でも目標(約100億円)には届かないものの35億円~40億円のヒットを記録している。

 同社宣伝部は、昨年末公開され、渋谷シネマGAGA!の記録をつくった『俺たちフィギュアスケーター』の手ごたえをもとに、これまで日本では難しいとされてきたコメディのジャンルを開拓していくという。公開を熱望するネットの書き込みから配給が決まった『ホット・ファズ—俺たちスーパーポリスメン!—』(7月上旬より渋谷シネマGAGA!ほかにて)など、シネマGAGA!を中心に積極的に展開していく。「これからもギャガらしい作品を配給していきます」とするギャガの取り組みに期待したい。

 なおカンヌ映画祭のマーケットで改めて発表が行われる予定である。

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