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米俳優組合大幅譲歩も、スト回避の光は見えず

2008/05/05
 米俳優組合(SAG)の大きな譲歩により、主要スタジオとの間で異例の週末会議が開かれた。会議は、交渉開始から16日目となる3日(土)に、スタジオ側の業界団体The Alliance of Motion Picture and Television Producers (AMPTP)の本部で開かれた。

 SAGとAMPTPは、話し合いの内容について交渉が5日(月)に再開するということしか明かしていない。しかし、現状に詳しい人物によると、いくら3日の交渉で前進があったとしても、6日(火)火曜日午後5時に迫る契約失効の前に事態が丸く収まるかは不明だという。

 両者は、4月23日に契約失効期日の1週間延長で合意。その後、SAGがDVD再使用料の増額とそのほかの値上げの要求を取り下げたため、AMPTPは会議を6日まで延ばすことにした。この延長により、米テレビ・ラジオ芸術家連合(AFTRA)とのプライムタイムの交渉も、2度延期となっている。AFTRAとの交渉は、7日(水)から開始する予定だ。

 SAGは2日に、雇用者たちに組合の恩給や健康保険に貢献してもらうことで、DVD増額の提案を交渉から外したことを発表した。これは、現在DVD再使用料から得ている売り上げの、15%増加に値する。

 SAGのもともとの提案は、22年のDVD再使用料を倍にする内容だった。AMPTPは常に、製作費と宣伝費を黒字にするため、DVDからの収益は重要だと訴えていた。AMPTPはSAGのDVD収益を倍増すれば、3年間の契約期間中にプラス5億ドルが発生すると見込んでいた。

 契約は6月30日に失効するため、両者ともできるだけ早く新契約をまとめたいと切望している。もしAFTRAが最初に契約を結べば、さらに小さな労働組合が新しい契約を同じ権限下で結べるだろう。また、もしSAGがストライキに入るとしても、スト突入に必要な75%の賛成票を12万人の会員から得られるかは不透明だ。

ハリウッドは、昨秋に起こった脚本家ストライキの痛手収束から100日以上経った現在でも100%立ち直っているとはいえない。エンタテインメント界は、テレビ視聴者がインターネットに大移動したことも含め、景気後退気味だ。もしSAGがストライキに入れば、すべての映画と主要テレビ番組の製作は一瞬にして凍りつき、悲惨な事態を迎えることになる。

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