ロサンゼルス・タイムズ紙の大幅人員削減(7月4日関連記事)が米メディア界を震かんさせたばかりだが、不況下で苦しむ新聞社や出版社は、自社記事の映画オプション権を販売することにより、少しでも利益を上げようとしているようだ。

ウィル・スミス
ニューヨーク・タイムズ紙はこのほど、6月22日に掲載されたBrooke Hauserによる記事“This Strange Thing Called Prom”の映画化権を、ミラマックス・フィルムズに販売した。プロデューサーや脚本家は未定で、ミラマックスは記事に登場している生徒たちからの権利をクリアしていないため、実質的には条件付きオプションという位置づけだ。
この記事は、セネガルやベネズエラ、チベット、ハイチ、ポーランド、ガボンといった各国から、ブルックリンにやってきた高校生たちのプロム(卒業記念ダンスパーティ)初体験エピソードをつづったもの。米国の若者ライフを象徴するようなビッグ・イベントに心を躍らせていた生徒たちが、時に楽しく、時に無残な体験をする様子を追っていく。
いずれは、自社記事をもとにした映画やテレビのプロジェクトへの出資を目指しているニューヨーク・タイムズ紙にとって、これは15本目の映画オプション契約となる。
この記事は、セネガルやベネズエラ、チベット、ハイチ、ポーランド、ガボンといった各国から、ブルックリンにやってきた高校生たちのプロム(卒業記念ダンスパーティ)初体験エピソードをつづったもの。米国の若者ライフを象徴するようなビッグ・イベントに心を躍らせていた生徒たちが、時に楽しく、時に無残な体験をする様子を追っていく。
いずれは、自社記事をもとにした映画やテレビのプロジェクトへの出資を目指しているニューヨーク・タイムズ紙にとって、これは15本目の映画オプション契約となる。
ウィル・スミスにジャック・ブラック、J.J.エイブラムスも注目

ジャック・ブラック
最近では、米パラマウントとJ.J.エイブラムスが、建築の中にナゾが隠された特注家屋についての記事“Mystery on Fifth Avenue”を、ウィル・スミスとJames Lassiterが、アフガニスタンの軍隊と警察を武装化する連邦契約にこぎつけたマイアミ拠点の会社についての記事“Supplier Under Scrutiny on Aging Arms for Afghans”を、米ユニバーサルとジャック・ブラックは、弱小フットボール・チームを強豪チームと戦わせて収入を得る大学についての記事“In College Football Big Paydays for Humiliation”のオプション権を獲得している。
その他、ニューヨーク・タイムズ紙の契約には、パラマウントがトム・クルーズを主演に据えた“The Fall of the Warrior King”や、米ユニバーサルが数億ドルをかけて競り落とした“Refugees Find Hostility and Hope on the Soccer Field”などがある。
その他、ニューヨーク・タイムズ紙の契約には、パラマウントがトム・クルーズを主演に据えた“The Fall of the Warrior King”や、米ユニバーサルが数億ドルをかけて競り落とした“Refugees Find Hostility and Hope on the Soccer Field”などがある。
映画化ブームで露呈するメディアとライターの攻防戦

ジェニファー・アニストン
こうした中、自社記事の著作権をめぐるライターとの攻防戦や映画化権の収益モデルは、メディアによって異なるようだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙やニューヨーク・タイムズ紙は、通常、スタッフ・ライターによって執筆された記事の著作権を保持している。一方で、ハーヴェイ・ワインスタインと米ウォルト・ディズニーによって発刊されたトーク・マガジンは、すべてのコンテンツの映画化権を管理する姿勢を見せていたものの、それが足かせとなり著名ライターとの契約が難航する結果となった。
テキサス・マンスリーのベテラン・ライター、Skip Hollandsworthは、誤って刑務所に放り込まれた女性が、収容仲間たちとともに初の女性弦楽合奏団を作るストーリー“The Goree Girls”を含む、10本の記事をオプション販売している。ジェニファー・アニストンの主演が予定される本作の場合、メディア側がオプション販売額の25~30%を得ているが、Hollandsworthも“フェアな割り当て”としている。
一方、常に映画化に適した企画を探しているエージェントたちにとっては、発売前に情報を仕入れたいところだが、ニューヨーク・タイムズ紙は、映画化に適した記事が掲載される際にも、一切、事前情報を流さないという、かたくななポリシーを貫いている。記事を見たプロデューサーやスタジオからのリクエストがあって初めて、映画化オプション権の獲得に奔走するのだ。
テキサス・マンスリーのベテラン・ライター、Skip Hollandsworthは、誤って刑務所に放り込まれた女性が、収容仲間たちとともに初の女性弦楽合奏団を作るストーリー“The Goree Girls”を含む、10本の記事をオプション販売している。ジェニファー・アニストンの主演が予定される本作の場合、メディア側がオプション販売額の25~30%を得ているが、Hollandsworthも“フェアな割り当て”としている。
一方、常に映画化に適した企画を探しているエージェントたちにとっては、発売前に情報を仕入れたいところだが、ニューヨーク・タイムズ紙は、映画化に適した記事が掲載される際にも、一切、事前情報を流さないという、かたくななポリシーを貫いている。記事を見たプロデューサーやスタジオからのリクエストがあって初めて、映画化オプション権の獲得に奔走するのだ。

























































