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劇場主が迫られる3-D上映への対応

2007/10/17
ジェフリー・カッツェンバーグ
ジェフリー・カッツェンバーグ
 現在開催中のショーイーストでのパネルディスカッションで10月15日(月)、ドリームワークス・アニメーション(DWA)のジェフリー・カッツェンバーグ社長は劇場主たちに対し、3-D革命を推進するよう促した。

 同社や米20世紀フォックスなどは現在3-D作品を製作中で、2009年にはDWAはアニメーション作品 “Monsters vs. Aliens”を、フォックスはジェームス・キャメロン監督の実写作品 “Avatar”を公開する予定。

 すでにデジタル上映に対応するスクリーンは全米に行き渡り始めているが、デジタル・スクリーンを3-D対応に変換するには2万~5万ドルの費用がかかるため、ハリウッドのスタジオ側が希望している通りの速さでは進んでいない。

 現在のデジタル・スクリーン数は全米で4500。その中で3-Dに対応できるものは約900であるが、2009年までに5000~6000スクリーンになると予想されている。

『ベオウルフ』
『ベオウルフ』
 DWAは “Monster~”以降、すべての作品を3-Dで製作するが、上映できない市場に合わせて2-Dのバージョンも製作する。一作品毎の3-Dのプロセスは1500万ドルの追加製作費がかかるという。

 カッツェンバーグを始めとする多くの関係者は、3-D 作品を製作することによって未曾有の体験ができ、ひいては興行側にとっても再活性に繋がると考えている。

 パネル・ディスカッションの司会を務めた全米劇場所有者協会のジョン・フィシアン会長は、「流行のごたごたで3-Dスクリーンを追加するのは避けた方がいい」と忠告。しかしながら、デジタル上映への変換は、そのうちのいくつかを3-D対応にするための基礎になる、と話す。

 また、シカゴで劇場を経営するクラシック・シネマズの副社長クリス・ジョンソン氏は、同社の12館の劇場にはそれぞれ3-Dのスクリーンを一つずつ設けており、その上映だけは他より1ドル鑑賞料金を高く設定しているが、これが目覚しい結果を出していると説明する。例えば『チキンラン』の上映では、合計11万3000ドルを上げているが、そのうち、追加料金の割合は4万1000ドルになる、という具合だ。

 この他、カッツェンバーグは3-D上映のメリットとして、劇場内でビデオ撮影ができないため海賊版を減らすことができる点や、家庭用ビデオでは3-Dが体験できないため、より多くの観客を劇場に動員することができると付け加えた。

 同ショーイーストでは、3-Dデジタル・システムの最大手リールD社が、ヨーロッパの大手劇場チェーン、オデオンやUCIと新たに契約し、今後2年間にスペインやイタリアなどに3-Dスクリーンを500設置すると発表した。

 来月には、ロバート・ゼメキス監督(『フォレスト・ガンプ/一期一会』)がイギリスの最古の文学の一つである叙事詩を映画化した『ベオウルフ』や、ティム・バートン監督のお馴染み『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス3-D』が各国で上映されることもあり、今後3-D上映の市場はますます世界的に需要が伸びそうだ。

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