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『トランスフォーマー』40億円突破も伸び悩む

2007/10/19
(C)2006 PARAMOUNT PICTURES AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED
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 この夏、日本公開された『トランスフォーマー』は、全国の興行収入で40億円を超えた。今年9本目の40億円突破作品となる。40億円を超えたのだから、一般的にはヒットしたと言っていいのだが、当初の期待感からすれば、この成績は物足りない。なぜ、興行収入は伸び悩んだのだろうか。

 大きな理由として、女性層の支持が少なかったことが挙げられる。これは理由は明白だ。映画に登場する変身物体に、女性たちが大きな関心を寄せることがなかったからだ。日本の玩具がその物体造型の原型を成しているが、その形はもちろんのこと、映画の一番の見せ場たる物体の変身過程そのものに、気持ちを揺すぶられるものを感じなかったとみえる。

 50億円を軽く超えるようなメガヒット映画は、観客層が広くないことにはその数字に到達することはない。とくに女性層が少ないと、どうしてもボリュームのある圧倒的な興行からは程遠くなる。

 だが別の見方もできる。男性主体の興行で40億円までもっていったことは、逆にすごいことなのではないのかと。高度な映像の達成感は、まさにハリウッドの技術の粋を凝らしたような出来栄えであり、そのある種、愚直なまでの映像の造形力に、感動を覚えた人も多かったということだ。

 ただ、難しい時代になった。万人が映像のインパクトに動じなくなった。素直にそれを享受する観客の裾野がかなり狭められており、それが興行に如実に表れ始めている。これはどうやら、日本において、より顕著な傾向になっていると言えそうだ。

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