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アジアの大物プロデューサー、ビル・コンの軌跡

2007/11/15
アジアの大物プロデューサー、ビル・コン
アジアの大物プロデューサー、ビル・コン
 中国語圏の国を中心に活躍する大物映画プロデューサー、ビル・コンが製作する2作品が、ワーナー・ブラザース(日本)の配給により日本公開されることがわかった。コン・リー主演の『王妃の紋章(仮)』と日本の黒木メイサが主演する『昴‐スバル‐』の2本で、前者が来年、後者が再来年の公開が予定されている。

 ビル・コンが製作する作品はアジア各国により合作されるケースが多く、公開の市場も日本、韓国、中国(香港)などアジアの広い地域にまたがっているのが特徴だ。監督、俳優の国籍も多岐に渡っており、アジアでは珍しい国際的なプロデューサーとして、彼が関わる新作は絶えず注目の的となる。

 コンの製作作品は、アン・リー監督の『グリーン・デスティニー』が初期の代表作だが、日本においてヒットメーカーとしての地位を確立したのは、チャン・イーモウ監督の『HERO』だろう。2003年8月に公開され、興行収入40億5000万円を記録。映像の華麗さは申し分なかったが、武侠映画といういささか地味なジャンルだっただけに、映画関係者はこの大ヒットに度肝を抜かれた。

 これで気を良くしたコンは、翌年の04年8月にも同じ監督による『LOVERS』を公開。この作品も22億5000万円のヒット。さらにまったくジャンルの違った『僕の彼女を紹介します』を、05年の正月作品として公開。これも20億円を記録し、彼はヒットメーカーとしての名声を欲しいままにした。その後は、ジェット・リー主演の『SPIRIT』(06年)など、興行的に厳しい作品もあったが、それでも彼の作品が注目を浴びることに変わりはなかった。

 配給を手がけることが多いワーナー・ブラザース(日本)は、『HERO』の大ヒットでコンの絶大な支持を受けた。今や同社にあっては、『ブレイブ ワン』や来夏公開の『スピードレーサー』の大プロデューサーであるジョエル・シルヴァーに肉薄してきたと言って差し支えない。まさに、アジアのタイクーンにふさわしい存在になってきた。

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