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アカデミー賞は誰が受け取るのか?
受賞プロデューサーたちの確執

2007/12/05
ポール・ハギス
ポール・ハギス
 2006年にアカデミー賞作品賞受賞という偉業を成しとげ業界内をも驚かせたインディペンデント作品『クラッシュ』の製作陣の内部分裂が未だに悪化している。

 プロデューサーであり、監督・脚本も手がけたポール・ハギスは、共同脚本を担当したボビー・モレスコとともに、先週、もうひとりのプロデューサー、ボブ・ヤーリを訴えた。訴状によると、契約書には、ふたりは映画の興行成績によって、3段階に報酬を受け取る条件になっていたにも関わらず、受け取るはずの470万ドルが支払われていないという。

 ヤーリは、製作費750万ドルを越えない範囲で映画に出資することに同意した。しかし、8月の会計監査で、ヤーリが総利益を操作し、偽の経費をあげていたことなどがわかったという。告訴は、報酬不払いと、法廷信託や会計、不正利得の詐欺に及んでいる。

ボブ・ヤーリ
ボブ・ヤーリ
 『クラッシュ』の製作陣のもめごとは、2006年のアカデミー賞授賞式の前後から続いている。本作のプロデューサーとしてアカデミー賞を受賞したのはポール・ハギスとキャシー・シュルマン。ヤーリは、アカデミー協会と全米製作者組合(PGA)に対して、この作品のプロデューサーとしてのクレジットを要求していたが退けられた。
 この後、プロデューサーのひとりであったキャシー・シュルマンが、報復として解雇されたとしてヤーリを訴えた。ヤーリは逆に、受賞されるプロデューサーのクレジットは恣意的で秘密裏かつ不公平だとしてPGAを告訴した。

 映画がヒットを挙げた際の報酬の支払いに関する訴訟は珍しくないが、思わぬ大ヒットとアカデミー賞受賞という快挙の末、内部までが “クラッシュ”してしまった状況は、業界の人たちにとって、反面教師と言える。

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