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ビッグ・ビジネスへのスーパーヒーローたち
マーベル社を支えるスパイダーマン

2008/02/21
 アメリカのエンタテインメントの真髄とも言うべき漫画出版社マーべル・コミック。1960年代始めに同社の漫画キャラクターとして登場したスパイダーマンは、大作映画シリーズ『スパイダーマン』との相乗効果で現在、ライセンス事業や玩具などのキャラクター商品の売り上げを伸ばし、同社の収益を押し上げている。

 映画のヒットのおかげで、スパイダーマンのアクション・フィギュアやゲーム、Tシャツ、鞄、さらにはベッドに至るまで、スパイダーマンの姿をあちこちで目にするようになった。ハロウィーンには、スバイダーマンのコスチュームを纏った子どもたちがアメリカの街に溢れでた。

 マーベル・エンタテインメント社は、マーチャンダイズからの利益が、07年度第4四半期の3カ月間に2760万ドルだったと報告している。これは、前年同期の1170万ドルの倍以上となる。また、売り上げ全体では、28パーセント増の1億930万ドルだったという。

 さらに、年間で見ると、06年度の利益が5870万ドルだったのに対し、07年度には1億3980万ドルを記録。年間売り上げは38パーセント増の4億8580万ドルだった。

 さて、今年は売れ筋キャラクター、スパイダーマンだけでなく、他のキャラクターへの期待もかかる。というのも、マーベルが初めて自社で出資・製作する映画2作品が今年公開予定なのだ。ロバート・ダウニーJr.主演の “Iron Man”が5月に、エドワード・ノートン主演の “The Incredible Hulk”が6月に全米での封切りを控えており、今年はこれらのキャラクターも世を騒がすことになりそうだ。

 これまで、『スパイダーマン』や『X-メン』などのシリーズでは、ソニーやフォックスに映画製作と出資を委ねていたために、ライセンス事業からのみの収入に頼っていたマーベル。今後、自社製作を行っていくことにより、リスクは高いが、その分、大きなリターンも見込める、というわけだ。

 「映画製作への事業展開は、我社にとって重要な新ビジネスの機会だ。マーベルというブランド、そして我々のキャラクターにとって、映画は世界的な注目度を高めるビジネス拡張への役割を担ってくれる」と、マーベル社会長モートン・ハンデル氏の鼻息も荒い。

 同社は、来年2作品の公開を計画していたが、3カ月続いた米脚本家組合(WGA)のストライキの影響で1本のみに変更。だが、10年には2作品を公開する予定で企画を進行中。現在開発中の企画には、 “Thor”、 “Ant Man”、 “Captain America”、 “The Avengers”などがある。

 スーパーヒーローたちは、ビッグ・ビジネスへのヒーローでもある。

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