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完成間近、日本一の映画・映像スタジオ

2008/03/05
 この6月、2004年から行ってきた大規模改修が終了する東京・世田谷区の東宝スタジオ。5つのスタジオを新設したほか、俳優やスタッフ専用の最新の施設を増築し、名実ともに日本一の映画=映像スタジオとなるが、今年は最終的に25本前後の映画作品が、このスタジオで撮影の運びになることがわかった。

 東宝スタジオは、改修が始まった04年以来、ここで撮影される映画作品が、毎年増えている状態。昨年は、全部で21本が撮影された。東宝配給作品はもちろんのこと、松竹の『母べえ』やアスミック・エースの『明日への遺言』、シネカノンの『歩いても 歩いても』などのほか、江戸川乱歩原作「陰獣」を映画化するフランス映画『Inju』などの外国作品まで含まれていた。世田谷・成城という立地条件の良さ、適正価格に抑えたスタジオレンタル料金、さらに最新設備などが、需要が相次いでいる大きな理由だ。

 今年は、東宝配給作品としては三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』をはじめ、現在撮影中の『K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝』『私は貝になりたい』『20世紀少年』、撮影終了間近の『容疑者Ⅹの献身』。これからの作品では、『ハッピーフライト』など10本以上が待機中。他社作品は、松竹配給の『カムイ外伝』のほか、海外作品も数本の予定があるという。さらに映画のみならず、CM撮影などの受注も増えている状況だ。

 04年以降に東宝が、スタジオ改修計画に注ぎ込んだ費用は約50億円。スタジオ経営は減価償却を入れて、すでに3期連続黒字になっており、50億円の投資も、あと11、12年でほぼ回収可能という。映画製作の拠点は、何といってもスタジオ(=撮影所)。配給事業でひとり勝ち状態の東宝は、拠点たるスタジオ経営においても、見事に歯車が回り始めたようだ。

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