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ショーウエスト・レポート(3)
カッツェンバーグが「次世代3D元年」を確信

2008/03/15
“Monsters vs. Aliens”
“Monsters vs. Aliens”
 昨年秋に公開された『ベオウルフ/呪われし勇者』や、今年に入って驚くべきヒットを記録した “Hanna Montana/ Miley Cyrus: Best of Both Worlds Concert Tour”など、3D映画の興行的成功が牽引となり、現在、ハリウッドではいよいよ3D映画の「底力」に誰もが信頼を置き始めている。

 かねてより、3D映画鑑賞による未曾有の体験こそが、観客の足を劇場に運ばせ、ひいては映画ビジネスの再活性化を進める鍵となると業界に説いてきたドリームワークス・アニメーションの代表ジェフリー・カッツェンバーグ氏が、満を持してその渾身の一作 “Monsters vs. Aliens”の一部をショーウエストの開幕で上映し、まさに関係者の喝采を浴びた。

 カッツェンバーグ氏が3Dに映画業界の未来を見たのは『ポーラー・エクスプレス』のIMAXでの3D上映だったという。人間は五感を刺激されて初めて感動を覚える。映画にとって重要なのは、五感の中でもとりわけ聴覚と視覚。これこそが観客を劇場に呼ぶ方法だと考えた。

 “Monsters vs. Aliens”の製作のために、最新の3D映画製作技術を独自に開発した同氏は、来年2009年を「次世代3D元年」と呼ぶ。これから我々が目にする3D映像はこれまで見たこともないもの、つまり、約70年前にカラー映画が登場した時と同じくらいのショックを人々に与える「革命」だと豪語するのである。

 今年はこの後、7月に『センター・オブ・ジ・アース3D』が公開される他、そして『スター・ウォーズ』のスピンオフのアニメーション版 “Star Wars: Clone Wars”も8月に公開となる。さらに、来年には9~10本の3D作品がひしめき合うことになる。

ジェフリー・カッツェンバーグ
ジェフリー・カッツェンバーグ
 「3D元年」とは言え、 “Avater” の公開と重なるのを避けて“Monsters vs. Aliens”の公開が早められたように、実際には複数の3D映画を同時に公開するためのインフラはまだアメリカでも整っていないのが現状。現在、全米約1000館ある3D対応のスクリーンは来年3月“Monsters vs. Aliens”が公開される頃には約3倍の3000館になる見込み。そして10年にはさらにその倍の6000館まで増えるといわれている。

 このインフラ問題は世界を含め、日本でも今後の課題といわれている。1月からヨーロッパ各国を周っていたカッツェンバーグ氏は、来週日本へ出向き、劇場のデジタル化、3D映画上映システムの設備投資について日本の劇場経営者たちと会議を持つという。

 新の「次世代3D元年」はいったいいつのことになるのであろうか。そう遠くないことは間違いない。


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