
「新・日本の放浪芸」の小沢昭一
俳優・小沢昭一が出演した映画の特集「小沢昭一 僕の映画史」が、5月31日(土)から6月13日(金)まで、東京・ポレポレ東中野で開催される。上映作品は、小沢が自ら選んだ15作と、自身が監督したビデオ作品「新・日本の放浪芸」(前半・後半の2作)。これだけの小沢出演作品が、一気に上映されるのは初めてだ。
小沢は1929年生まれで、今年79歳。俳優以外にも多彩な文化的活動が有名だが、俳優としては、川島雄三監督、今村昌平監督らの映画史に残る作品がよく知られている。年代で言うと、1950年代から60年代末あたり。その時代はまさに、名優の名をほしいままにしていた。
ただしその時代には、映画史からこぼれ落ちたような膨大なプログラムピクチャーにも出演し、名脇役ぶりを披露していたのも忘れがたい。川島、今村のような有名監督の作品ばかりではなく、有象無象(うぞうむぞう)の娯楽作品にこそ、彼の真骨頂があふれ出ていた。小心ながら不気味な存在感、出番は少ないのに、場面を一気にさらってしまう演技の凄み。思わず笑ってしまうような素っ頓狂な表情もユニークで、主役を食うというより、どこにいても小沢昭一なのだった。
今回の17本には、極めつきの代表作である『「エロ事師たち」より 人類学入門』(1966)、『競輪上人行状記』(63)、『「経営学入門」より ネオン太平記』(68)や、渥美清や森繁久弥、フランキー堺らと共演した『スクラップ集団』(68)、『社長学ABC』(70)、『幕末太陽傳』(57)、『牛乳屋フランキー』(56)といった作品群が並ぶ。
今回の特集を企画した劇場側は、「少し浮ついた感じの昭和ブームが見える昨今、小沢さんの作品を通して、つくられた昭和からは決して見ることができない、ど迫力の昭和を感じとってもらいたい」という。前述したプログラムピクチャーが少ないのは残念であるが、それはまた次回にとっておいて、まずは小沢昭一の俳優としてのほんの一端を垣間見てもらおう。
小沢は1929年生まれで、今年79歳。俳優以外にも多彩な文化的活動が有名だが、俳優としては、川島雄三監督、今村昌平監督らの映画史に残る作品がよく知られている。年代で言うと、1950年代から60年代末あたり。その時代はまさに、名優の名をほしいままにしていた。
ただしその時代には、映画史からこぼれ落ちたような膨大なプログラムピクチャーにも出演し、名脇役ぶりを披露していたのも忘れがたい。川島、今村のような有名監督の作品ばかりではなく、有象無象(うぞうむぞう)の娯楽作品にこそ、彼の真骨頂があふれ出ていた。小心ながら不気味な存在感、出番は少ないのに、場面を一気にさらってしまう演技の凄み。思わず笑ってしまうような素っ頓狂な表情もユニークで、主役を食うというより、どこにいても小沢昭一なのだった。
今回の17本には、極めつきの代表作である『「エロ事師たち」より 人類学入門』(1966)、『競輪上人行状記』(63)、『「経営学入門」より ネオン太平記』(68)や、渥美清や森繁久弥、フランキー堺らと共演した『スクラップ集団』(68)、『社長学ABC』(70)、『幕末太陽傳』(57)、『牛乳屋フランキー』(56)といった作品群が並ぶ。
今回の特集を企画した劇場側は、「少し浮ついた感じの昭和ブームが見える昨今、小沢さんの作品を通して、つくられた昭和からは決して見ることができない、ど迫力の昭和を感じとってもらいたい」という。前述したプログラムピクチャーが少ないのは残念であるが、それはまた次回にとっておいて、まずは小沢昭一の俳優としてのほんの一端を垣間見てもらおう。




































