ヘッダーの始まり

グローバルナビゲーションの始まり
ホームニュース(選択中)特集インタビュー動画コラムレビューランキングフォトギャラリーピックアップ
最新映画情報V ブログ教えて!エンタ業界転職情報フロムジャパンV プラスメールマガジンプレゼント映画データベース
左側ナビゲーションの始まり
注目記事
観た人に考えさせる、瞑想的な写真を撮り続けて
『いまここにある風景』の写真家エドワード・バーティンスキー インタビュー
パンくず式ナビゲーション

『ナルニア国物語』に隠された5つの秘密
アダムソン監督が打ち明ける舞台裏

2008/05/09
アダムソン監督(右後)とキャストたち
アダムソン監督(右後)とキャストたち
 『第1章:ライオンと魔女』から、『第2章:カスピアン王子の角笛』へ。ナルニア時間で1300年もの月日が経過する中、ペベンシー一家の4人の子どもたちは、年齢を経て、賢くなって帰ってきた。それは、前作で実写映画に初挑戦したアンドリュー・アダムソン監督にとっても同じこと。

 『第3章:朝びらき丸 東の海へ(原題)』に向けて、マイケル・アプテッド監督にメガホンを手渡すことになるアダムソン監督が、“ナルニア国への2度の旅”を通して学んだ5つのレッスンとは?

1. 戦闘シーンは思いっきり

 第1章を監督することが決まった際に、子どものころの愛読書だったC.S.ルイスの原作を久しぶりに読み返し、衝撃を受けたという。「あれ、こんなに小さかったっけ? と感じたんだ。だから、本そのものではなく、僕の記憶のなかにある本のイメージを映画にすることに決めた。何年もの時を経て、大きく膨らんだ物語をね」。

 特に、“ロード・オブ・ザ・リング的”な善と悪の対立図式は、記憶のなかで明らかに大きく膨らんでいた。「本では、1ページ半ぐらいの分量だったかな。あるバトルの場面があるんだけれど、僕が作り上げなくちゃと思ったね。中世のような時代を生きている神秘的な生き物たちが、戦いを繰り広げるというアイデアが大好きで、もっと追求したかった。前作では、少ししか戦闘シーンを描けなかったからね。本自体は、もっとアクション的なんだ。だから、もっと楽しんでもいいはずだろう?」

2. リアリティあってのファンタジー

 第2章の舞台には、ひときわ説得力がある。それは、実際のセットを使うことを主張したからだ。「前作では、増設セットやグリーン・スクリーンで撮影するたびに、『ああ、また1万ドル払うんだ……(撮影したものを視覚効果でリアルに見せるために)』と思っている自分がいた。だから、今回は初めから大きなセットを作ることに決めたんだ」

 ロケハン中には、パリ近郊で美しく改築された中世の建物を探していたという製作チーム。「だけど、フランスで撮影するには、信じられないほど費用がかかることがわかったんだ。だったら、チェコに巨大な城の中庭を建てたほうがコストを抑えられる」。

 61メートルのセットで撮影された実写映像とCGをミックスさせた夜襲のシーンは、こうして生まれたのだ。

3. アクションはセリフ以上に物を言う

 第2章の脚本執筆時、アダムソン監督と共同脚本家のクリストファー・マーカススティーヴン・マクフィーリーは、ひとつの部屋で共同執筆する作戦に切り替えた。「シーンごとに担当を割り振り、書き上げたら、次の人に渡す。すると、その人が破り捨てる。そんなことをされたら、自分のアイデアを一生懸命守ろうとするだろう。つまり、脚本と編集を同時進行しているようなもので、脚本がずっと練られたものになるんだよ」。

 3人のうち誰かは必ず、キャラクター同士の余計なセリフをカットする役目を担った。「あえてセリフにはせず、見せるだけ。これは、昔から使われている手法だよ。今回は効果的だった」同じように大切なのは、興奮や緊張感を高めること。「『物語を進行する場面なんだけど、どうやってアクション・シーンに変えたらいいかな?』というのが、僕の口癖だったね」。

 登場人物たちが沈黙のなか、城に侵入する場面で、第1章では自分勝手な愚か者だったエドムンドの成長ぶりや最年長のピーターやカスピアン王子との力関係を示すことができたのは、この哲学によるものだ。

4. 若手俳優は肉体で勝負

 沈黙こそが、俳優たちの演技を際立たせることにも気づいたという。どのシーンも、ここぞという瞬間に見せる子どもたちの自然な表情を織り込むことで、若い俳優たちが、なかなか伝えきることのできない感情表現を映し出した。「アルフレッド・ヒッチコックがとった手段だよ。作品中に、空白の瞬間を織り交ぜることにより、観客は、感情を読み取ろうとするんだ」。

 また、若い男優は、足を踏み鳴らしたり、叫んだり、肉体勝負をしながら、怒りを表すことが得意なもの。「人は、一生懸命、感情を隠そうとするものだが、感情表現が仕事である俳優が、隠さなければいけないというのは、難しいことなんだと思う。ウィリアム・モーズリー(ピーター役)やベン・バーンズ(カスピアン役)には、思いっきり怒らせて、押し合い、叫び合いをさせることにした。で、そのすべての感情を受け止めた上で、内に込めろ、とね」

5. ナルニア王国へのワープを魅力的に

 C.S.ルイス・ファンなら誰もが、子どもたちをナルニア国に連れ出す魔法は、各章によって定義づけられていることを知っている。一方で、ルイスが紙上に記した概念を映画化することは容易ではない。「想像のメディアと、視覚的なメディアの違いなんだ」と、前作ではペベンシー兄弟を現実の世界からナルニア国へ、1ショットで連れ出す当初の計画を妥協したことを認めたという。

 第2章では、その点が解決された。カスピアン王子が角笛を吹くと、子どもたちが電車を待っている雑踏の地下鉄ホームに突風が吹き、はがされた壁の向こうに、魔法のビーチが広がっているのだ。そして、冒険が始まる……。

 『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』は、21日(水)から日本で公開される。

BOOKMARK Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップに登録 Buzzurlにブックマーク はてなブックマークに登録   E-MAILメールで送る   PRINT印刷する

パンくず式ナビゲーション
広告エリアの始まり
(2008/07/04)
地球をクールダウン - 日本、自身が変わらなきゃ
(2008/07/15)
ユーティリティ・プレイヤー堺雅人、 『ジャージの二人』でも絶妙な空気感...
(2008/07/18)
自問自答を繰り返す小栗旬の飾らない進化論

フッターナビゲーションの始まり
フッターの始まり