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往年の時代劇より往年のスターが強さ発揮
ニコルソン『最高の人生~』、松潤『隠し砦』を上回るスタート

2008/05/13
『最高の人生の見つけ方』(C)2007Warner Bros. Ent
『最高の人生の見つけ方』(C)2007Warner Bros. Ent
 黒澤明監督の往年の傑作時代劇をリメイクした『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』が、10、11の公開2日間で観客動員13万7590人、興行収入1億7890万円を記録した。このスタートは悪くはないが、少し物足りない数字と言える。最終的に、20億円に届くのは難しいかもしれない。

 人気グループ「嵐」の松本潤を主役に持ってきた狙いは、明らかに若者層を狙ったからだろう。事実、20代の女性客が多い。加えて、黒澤時代劇を知っているとおぼしい40代の男性客も結構見受けられるから、客層的には狙いどおりとも言えよう。ただ、問題はその絶対数。この広がりが今一つで、それが全体の動員に表れている。少しとっつきにくい面もある時代劇の興行的な難しさが影響したか。

 一方で 同じ10日から公開された『最高の人生の見つけ方』が、『隠し砦~』を上回るスタートになったのが注目される。2日間で、15万289人、1億9285万円を記録。配給のワーナー・ブラザース映画(日本)によれば、最終的に20億円突破の可能性があるという。3日目にあたる12日(月)の動員も良く、その推移を見ての判断だろう。観客に年配者が多く、平日の動員がいいのが強みだ。ジャック・ニコルソンの出演作としては『恋愛小説家』(14億5000万円)を、 モーガン・フリーマンの出演作としては『ミリオンダラー・ベイビー』(14億円)を、それぞれ上回る出足となった。

 余命6カ月と宣告された男2人が、死ぬまでにやっておきたいことをリスト化し、次々に実行していく人生賛歌。といって、能天気な人生万歳映画ではなく、人生の機微をかみ締めるような深い内容になっている。このあたりが、身近なテーマの作品にどん欲な、昨今の日本の観客の関心をうまくとらえたと言えそうだ。

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