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香川照之「3監督に敬意を表する」
『TOKYO!』記者会見

2008/05/17
香川照之と藤谷文子 (C)Kazuko Wakayama
香川照之と藤谷文子 (C)Kazuko Wakayama
 カンヌ映画祭・ある視点部門に出品された日本・フランス・韓国合作のオムニバス『TOKYO!』の監督と出演者が出席した会見が16日(金)、行われた。

 『TOKYO!』は、ポン・ジュノミシェル・ゴンドリーレオス・カラックスの3人が、東京を舞台にそれぞれ30分の短編を監督したもの。前日15日にメイン会場パレのドビュッシー劇場での上映で、初めて完成した作品を目にしたという。

 『シェイキング東京』のジュノ監督は、「自分のパートを見るのは不安だが、他の2人の作品は早く見たいという期待感があった。この2つの感情が交差する独特の体験だった」とコメント。「それぞれが異なるアプローチでつくっているから感想を言うのは難しいが、3者3様の観点で撮っていることを強く感じた」と話したのは、『インテリア・デザイン』のゴンドリー監督。

『メルド』のカラックス監督は、『ポーラX』以来、9年ぶりの復活となる。「今まではスタッフのなかで1番若かったのに、気がついたら最年長になっていた」と笑わせた。そのうえで、「自分の作品はプリミティヴだけど、他の2人のパートは随分と現代的だな、と思った」と語った。

 日本人を代表して会見に臨んだのは、『シェイキング~』に出演した香川照之と、『インテリア~』でヒロインを演じた藤谷文子。香川は、「3つの違う作品が打ち合わせもせず、奇跡的に1本の長編のようにつながって見えた。1本で何本分にも感じられるような作品が多いなか、3人の監督に敬意を表します」と話した。藤谷は、「最初は何てクレイジーな企画を考える人がいるのだろう、と思ったほど。今はこんなにも意義のあるプロジェクトにかかわれただけで幸せです」とコメントした。

 3監督ともに、過去に自らの作品のプロモーションで来日経験はあったものの、撮影でとなると戸惑いもあったようだ。ゴンドリーが「撮影手法がアメリカと違うことに気づいて、日本人の撮影監督に任せたらうまくいった」と語れば、ジュノも「準備段階では不安もあったが、今考えてみると大きな違いはなかったように思う。機会があれば、また日本で映画を撮ってみたい」と好意的に振り返る。ただし、「日本の7~8月は死ぬほど暑かったから、暑さに弱い僕は2度と夏には行きません」と付け加えることを忘れなかった。

 辛らつだったのはカラックス。「スタッフの80%はバカだったが、20%は本当にすばらしい人たちだった」と語った。そのカラックスの分身を演じてきたドニ・ラヴァンは、「9年ぶりにレオスと再会を果たせてうれしかった。2週間の撮影期間中、ずっと“ムッシュ・メルド(糞)”という人物を生きるのが本当に楽しくて、撮了してメルドと別れるのは悲しかった」と名残惜しんだ。

 『TOKYO!』は今夏、シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほかで日本公開予定。

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