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ワインスタイン、10年越し映画化プロジェクト実現

2008/05/19
ハーヴェイ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
 ハーヴェイ・ワインスタインが、10年以上前に映画化権が売却された「ベロニカは死ぬことにした」などで知られるパウロ・コエーリョのベストセラー小説「アルケミスト-夢を旅した少年」(“The Alchemist”)の映画化プロジェクトをついに立ち上げた。

 原作は、夢を追う羊飼いの少年の冒険を描いている。ワインスタインがワインスタインCo.で個人的にプロデュースする本作は製作費6000万ドルで、来年の春からクランク・インの予定。同社が海外セールスも担当する。

 原作者のコエーリョは、14年前に米ワーナー・ブラザースに25万ドルで映画化権を売却。しかし計画が頓挫したため、コエーリョは権利を買い戻そうとしたものの失敗に終わっている。一時は買い戻し額に200万ドルもの値がついたという。その後、俳優のローレンス・フィッシュバーンがインディーズ系製作会社のA-Markエンタテインメントとともにワーナーから権利を買い取った。

 ワインスタイン製作だが、現在でもフィッシュバーンは監督、主演、プロデュースの位置についている。しかし、アカデミー賞受賞脚本家に執筆を依頼するとも報じられており、新しい息吹を投入する考えだ。

 かつて、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのプロデューサー、バリー・オズボーンは、この映画化に歯止めをかけている。オズボーンは、企画がA-Markに移った際、フィッシュバーンとヘレン・サグランドとともに共同プロデュースを務める予定だった。ワインスタインは300万ドル程度で企画を買い取ったと報じられているが、契約の内容について明かされていない。仲介にはパラディグム・モーション・ピクチャー・ファイナンス・グループが入った。

 ワインスタインは、この発表をカンヌで会見を開き明らかにした。「素晴らしい機会に恵まれました。作品は中東地域へのかけ橋となるでしょう。原作は同地ですばらしい成功を収めてます。われわれが深く知るべき世界の1部があるのです」と生き生きと語った。

 物語は、スペインの若者がエジプトのピラミッドに眠る財宝を追い求めるというもの。88年に出版されてから、小説は世界150カ国で4000万冊以上も売り上げている。

 著者のコエーリョも「14年待ちました。映画が完成することを祈っています」と米バラエティ誌に話した。「やっとしっかりとした契約を結ぶことができました。私は良い作品が見たいだけなのです」。

 作品は複数の国にわたって撮影される予定で、スペイン、ヨルダン、モロッコ、エジプト、アブダビなどを候補地として考えているようだ。フィッシュバーンは、アブダビの企業と、日本の角川グループから資金を得ようとしていたが、現在のところ製作費はすべてワインスタインCo.が負担する予定。アブダビの関係者は、撮影するのは大歓迎だが今のところ目立った交渉は進んでいないとしている。

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