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橋口亮輔『ぐるりのこと。』待望初日に涙で感謝
うつ病乗り越え6年ぶり新作、満員スタート

2008/06/07
リリー・フランキー(左から2人目)に腕を組まれ照れ笑いの橋口監督(左端)と木村多江、寺島進、安藤玉恵
リリー・フランキー(左から2人目)に腕を組まれ照れ笑いの橋口監督(左端)と木村多江、寺島進、安藤玉恵
 橋口亮輔監督の6年ぶりとなる新作『ぐるりのこと。』が7日(土)、東京・渋谷のシネマライズとシネスイッチ銀座で公開された。

 うつ病と闘いながら、わが子を失いながらも支え合って生きる希望を見いだしていく夫婦を描くオリジナル脚本を練り上げた橋口監督。シネスイッチ銀座での舞台挨拶では、満場の客席を見渡し「この日を迎えるまで長い道のりだった。皆さんの笑顔を見ると、感動してしまいます……」と声を詰まらせた。

 しかし、主演のリリー・フランキーは、妻役の木村多江の衣装をネタに「とてもゴージャスなので、皆、(映画の印象と)違うと思っているのでは。『ドラゴンボール』にこんな衣装ありましたよね」とちゃかす。寺島進も「これ、カーテンですか?」と悪乗りする始末だ。

 それでも、「監督のものづくりを目の当たりにし、人への接し方や仕事に対する気持ちも変わったし、幸せなものをたくさんもらった」と感謝を述べ、しっかりフォローしたリリー。木村も「どんどん追い詰められ、号泣したこともあったけれど、人は誰かとつながっているんだということを教えてもらいました」と撮影を振り返った。

 そんなやりとりを笑顔で見守っていた橋口監督も感慨深げ。「ひたむきさをなくすと人間はダメになる。だから、映画のなかだけでもひたむきに生きる人間が報われる瞬間を見せたかった。それが、この夫婦を通して描けたと思う。全身全霊を込めて演じてくれた木村さん……背中を押してくれたリリーさん……ありがとう」と涙を流し、喜びをかみしめていた。

 今月21日(土)から全国で順次公開される。

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