第65回ヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に選出された『スカイ・クロラ The Sky Crawler』の押井守監督と、声優を務めた菊地凛子、加瀬亮が3日(水)、公式上映を前に会見した。
押井監督にサインをねだるため、『スカイ・クロラ』のパンフレットを抱える世界各国のプレスの姿が目立った会見場。だが、作品が放つメッセージに関する重厚な質問は途切れることなく、会見がタイムオーバーで途中終了してしまうほどの熱気だった。
「日本では戦後60年にわたる平和が、人間の進化を麻ひさせているということなのか」との質問に、押井監督は「戦争の時代は“大人の時代”、冷戦のように戦争の形が限定された時代が“子どもの時代”だと思っている。『スカイ・クロラ』で描いた世界は日本だけのことではなく、先進国なら同じ現象が起きていると思う」と説いた。
「人間にはいつの時代も衝突が必要」という作品全体のメッセージを指摘する声には、「人間が人間である限り、戦争はなくならないと思うし、あり方が変わるだけ。人間が1度でも“平和”を実現したことがあるか? 僕は、そこから世界を考える」と国際舞台でも変わらぬポリシーを披露した。
『崖の上のポニョ』とともに、日本から2本のアニメ作品がコンペ選出されている今年のヴェネチア。質問が声優選びの難しさに及ぶと、押井監督は「アニメのキャスティングは実写以上に難しい。顔と声が分離するわけだから」と回答。しかし、菊地と加瀬の選出理由については、ひとこと「勘」。これに対し、「癖やルックス、歩き方を違和感なく声で演じることは、とても繊細で挑戦だった。肉体が出ないだけで、演じている作業自体は変わらないと思う」と答える菊地に加瀬も同意した。
国際舞台は慣れている“はず”の3人。ところが押井監督は、「カンヌで1回滑っている(『イノセンス』がコンペ出品)ので緊張する。大学受験以来、テストなんて受けていないので、嫌な思い出がよみがえるね」とつぶやいた。
菊地は、「『バベル』が初めて上映されたカンヌのことは、緊張のしすぎであまり覚えていない。今回は初のヴェネチアだし、いい気分で楽しみたい」とリラックスした面持ち。一方の加瀬は、「前回『アンテナ』でも呼んでいただいたが、土地柄からかリラックスしていて楽しめる。声で参加させていただいたので、多少の違和感はあるが……(笑)、光栄です」と言葉を選びながら語った。
押井監督にサインをねだるため、『スカイ・クロラ』のパンフレットを抱える世界各国のプレスの姿が目立った会見場。だが、作品が放つメッセージに関する重厚な質問は途切れることなく、会見がタイムオーバーで途中終了してしまうほどの熱気だった。
「日本では戦後60年にわたる平和が、人間の進化を麻ひさせているということなのか」との質問に、押井監督は「戦争の時代は“大人の時代”、冷戦のように戦争の形が限定された時代が“子どもの時代”だと思っている。『スカイ・クロラ』で描いた世界は日本だけのことではなく、先進国なら同じ現象が起きていると思う」と説いた。
「人間にはいつの時代も衝突が必要」という作品全体のメッセージを指摘する声には、「人間が人間である限り、戦争はなくならないと思うし、あり方が変わるだけ。人間が1度でも“平和”を実現したことがあるか? 僕は、そこから世界を考える」と国際舞台でも変わらぬポリシーを披露した。
『崖の上のポニョ』とともに、日本から2本のアニメ作品がコンペ選出されている今年のヴェネチア。質問が声優選びの難しさに及ぶと、押井監督は「アニメのキャスティングは実写以上に難しい。顔と声が分離するわけだから」と回答。しかし、菊地と加瀬の選出理由については、ひとこと「勘」。これに対し、「癖やルックス、歩き方を違和感なく声で演じることは、とても繊細で挑戦だった。肉体が出ないだけで、演じている作業自体は変わらないと思う」と答える菊地に加瀬も同意した。
国際舞台は慣れている“はず”の3人。ところが押井監督は、「カンヌで1回滑っている(『イノセンス』がコンペ出品)ので緊張する。大学受験以来、テストなんて受けていないので、嫌な思い出がよみがえるね」とつぶやいた。
菊地は、「『バベル』が初めて上映されたカンヌのことは、緊張のしすぎであまり覚えていない。今回は初のヴェネチアだし、いい気分で楽しみたい」とリラックスした面持ち。一方の加瀬は、「前回『アンテナ』でも呼んでいただいたが、土地柄からかリラックスしていて楽しめる。声で参加させていただいたので、多少の違和感はあるが……(笑)、光栄です」と言葉を選びながら語った。


























































