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ミッキー・ローク完全復活にヴェネチア感涙
アロノフスキー監督“The Wrestler”にてプロレス初挑戦

2008/09/06
レッドカーペットに「カムバック」したミッキー・ローク
レッドカーペットに「カムバック」したミッキー・ローク
 第65回ヴェネチア国際映画祭で5日(金)、コンペ部門のトリを飾るハリウッド映画“The Wrestler”が公式上映され、ダーレン・アロノフスキー監督と主演のミッキー・ロークエヴァン・レイチェル・ウッドらが登場した。

 心臓発作によって引退の危機を迎えたプロレスラーが、娘との関係を修復したり、ストリッパーと恋に落ちたりする中で、自分の人生を見つめ直していくというストーリー。リングに執着する年老いた主人公を演じるロークの熱演が光る。

 上映前の会見にアロノフスキー監督やロークらが登場すると、今年最長とも言える拍手の嵐。待ち望んだ俳優ロークの渾身の“カムバック”に寄せられたものだった。

 「カムバック」という表現が投げかけられると、「辞書で引いてもいろいろな定義がある。戦争に行って、足をなくして帰ってくるのもカムバック。自分が帰ってくる前にいた場所は……うちの犬だけが知ってるよ」とロークが言葉に詰まる場面も。「15年の長い沈黙があったかもしれないけれど、ロークはどこにも行っていない。いつもそこにいたんだ」とアロノフスキー監督が力強くフォローした。

(左から)ミッキー・ローク、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダーレン・アロノフスキー監督
(左から)ミッキー・ローク、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダーレン・アロノフスキー監督
 「昔から(プロレスを)軽蔑していた」というロークも本物のレスラーたちと2カ月間のトレーニングに励んだ本作を通して見方が変わったそう。「この映画を20年前に作っていればよかった。『ロッキングチェアは車椅子』というのは本当だよ。プロレスだけでなく、どのスポーツでも、アスリートは限界を迎える日が来る。『もう君は終わりだよ』と言われた後は、体を痛めていたり、なかなか社会復帰できなかったりするものだろう」とアスリートたちの憂いを代弁した。

 また、長い孤独におちいる主人公については、「共感するのに問題はなかった。自分も長い間そうだった」と、紆余曲折を経た自身の人生と重ね、会場を埋め尽くした記者たちの心を熱くした。

 本作の公式上映をもって、コンペ部門の全21作品がでそろったヴェネチア国際映画祭は6日(土)、金獅子賞(グランプリ)をはじめとする各賞の発表とともに閉幕を迎える。



フォトギャラリー、現地レポートなどヴェネチア国際映画祭特集はこちら!

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