今年のヴェネチア国際映画祭では、コンペ部門の日本映画3作品と並び、ミッドナイト部門で河崎実監督の『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』が上映された。この背景には、同じイタリアのウディネで開催されるファーイースト映画祭の存在がある。
ファーイースト映画祭は、毎年4月末から5月初めにかけて開催されるアジア映画専門の映画祭。10年前にアジア映画好きだったサブリナ・バラチェッティ氏によって立ち上げられ、今では9日間に約60本(うち約2割強が日本映画)を上映。5万人を動員するまでに成長した。
2006年からはヴェネチアのために、日本以外のアジア映画をコーディネートするようになったが、このコラボレーションはヴェネチアの映画祭ディレクター、マルコ・ミューラーとの関係が発端となったようだ。「ヴェネチアの上映作品はアートハウス映画が主流ですが、マルコはアジア映画好きとしても知られ、とてもオープンマインドな人。アジア映画に特化し、アニメやホラー、ファンタジーなどの幅広いジャンル映画に強く、若い観客を動員できる私たちの映画祭に信頼を寄せ、コーディネートをゆだねてくれたのです」とバラチェッティ氏。
今年は、ヴェネチアに“遊び”をもたらせたいミューラーの意向もあり、初めてミッドナイト部門で上映された2作品を推薦。それが、『ギララの逆襲』と、タイのファンタジー・アクション“Queens for Langkasuka”だ。来年以降のコラボレーション内容については、今年の成果を見て決めていくという。
こうした中、イタリアの映画市場におけるアジア映画の位置づけについてファーイースト映画祭のコーディネーター、Thomas Bertacche氏はこう語る。「今、イタリアでアジア映画を見られる機会はとても少なくなっています。ハリウッド映画が劇場を独占している中、外国語映画を見るための主流はテレビ。そのテレビの枠も限られているため、配給会社が買い付けてもリクープできない場合が多い。人気ジャンルである日本のアニメですら、映画ではなくテレビで見るものと考えられているため、買い付けるのは勇気がいるのです」
だからこそ、ファーイースト映画祭の存在は貴重なのだろう。Bertacche氏によれば、来場する観客たちは主に監督の名前で作品を選ぶという。「一番人気は、北野武、次に中国のジャ・ジャンクー、韓国のキム・ギドクと続きます。日本のアニメも人気で、宮崎駿、あと香港のジョニー・トーも有名ですね」
来年のヴェネチアには、どのようなアジア映画がおくりこまれるのか。もうすぐ中国に旅立つというバラチェッティ氏。来年に向けた選考はすでにスタートしている。
ファーイースト映画祭は、毎年4月末から5月初めにかけて開催されるアジア映画専門の映画祭。10年前にアジア映画好きだったサブリナ・バラチェッティ氏によって立ち上げられ、今では9日間に約60本(うち約2割強が日本映画)を上映。5万人を動員するまでに成長した。
2006年からはヴェネチアのために、日本以外のアジア映画をコーディネートするようになったが、このコラボレーションはヴェネチアの映画祭ディレクター、マルコ・ミューラーとの関係が発端となったようだ。「ヴェネチアの上映作品はアートハウス映画が主流ですが、マルコはアジア映画好きとしても知られ、とてもオープンマインドな人。アジア映画に特化し、アニメやホラー、ファンタジーなどの幅広いジャンル映画に強く、若い観客を動員できる私たちの映画祭に信頼を寄せ、コーディネートをゆだねてくれたのです」とバラチェッティ氏。
今年は、ヴェネチアに“遊び”をもたらせたいミューラーの意向もあり、初めてミッドナイト部門で上映された2作品を推薦。それが、『ギララの逆襲』と、タイのファンタジー・アクション“Queens for Langkasuka”だ。来年以降のコラボレーション内容については、今年の成果を見て決めていくという。
こうした中、イタリアの映画市場におけるアジア映画の位置づけについてファーイースト映画祭のコーディネーター、Thomas Bertacche氏はこう語る。「今、イタリアでアジア映画を見られる機会はとても少なくなっています。ハリウッド映画が劇場を独占している中、外国語映画を見るための主流はテレビ。そのテレビの枠も限られているため、配給会社が買い付けてもリクープできない場合が多い。人気ジャンルである日本のアニメですら、映画ではなくテレビで見るものと考えられているため、買い付けるのは勇気がいるのです」
だからこそ、ファーイースト映画祭の存在は貴重なのだろう。Bertacche氏によれば、来場する観客たちは主に監督の名前で作品を選ぶという。「一番人気は、北野武、次に中国のジャ・ジャンクー、韓国のキム・ギドクと続きます。日本のアニメも人気で、宮崎駿、あと香港のジョニー・トーも有名ですね」
来年のヴェネチアには、どのようなアジア映画がおくりこまれるのか。もうすぐ中国に旅立つというバラチェッティ氏。来年に向けた選考はすでにスタートしている。


























































