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映画界での貴重な存在に成長した小泉今日子

2007/10/26
『やじきた道中 てれすこ』 (C)『てれすこ』講中
『やじきた道中 てれすこ』 (C)『てれすこ』講中
 女優の小泉今日子が、映画出演に意欲を見せている。11月10日(土)から2本の出演作品、『やじきた道中 てれすこ』と『転々』が同時公開。さらに、3年ぶりの主演作品『グーグーだって猫である』が来年秋、アスミック・エースの配給により、東京・シネマライズ他で公開されることが決まった。

 小泉は今年、『ユメ十夜』から始まって、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『さくらん』、そして11月の2本を加えると、計5本の作品に出演することになる。映画デビューは、1983年公開の『十階のモスキート』。翌年には『生徒諸君!』に主演し、映画女優としても並々ならぬ力量の持ち主であることが、デビュー間もないころから証明されていた。

 80年代がアイドル的な存在なら、40歳を越えた最近は、まさに演技派としての存在感を発揮してきたと言えるだろう。一つのきっかけは、その演技力に誰もが驚いた『踊る大捜査線 THE MOVIE』あたりからか。あのキョンキョンが、と劇場内が少しざわついたのを今でも思い出す。

 その後、不幸な事件から公開規模が縮小されながらも、堂々たる主演をこなしたことで数々の賞を受賞した『空中庭園』(05年)、さらに脇役ながら、あねご肌の女性役が光り輝いた『雪に願うこと』(05年)と続き、今年の多作出演につながっていた。

 日本映画界にとって、本当に貴重な女優に育ってきたのが、今の小泉今日子と言えるだろう。可能性として言うなら、どんな役柄でも器用貧乏でなく演じられるのではないか。ただ、その先をもっと見てみたいと思うのは、私一人ではないだろう。まだまだ女優としての底知れなさは出ていない。企画と監督によるところが大きいが、彼女の底知れなさを、いったい誰がどういう形で引き出すのか、興味はつきない。

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