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東京国際映画祭閉幕、『迷子の警察音楽隊』が栄誉

2007/10/29
盛大に行われた第20回東京国際映画祭クロージングセレモニーのフィナーレ
盛大に行われた第20回東京国際映画祭クロージングセレモニーのフィナーレ
 10月20日(土)から9日間に渡り、華々しく開催されてきた第20回東京国際映画祭。世界中から映画関係者が集い、映画ファン、関係者の熱い注目を集めた一大イベントが10月28日(日)に最終日を迎え、東京・渋谷のBunkamuraにてクロージングセレモニーが盛大に行われた。

 今年は、期間中に326本の上映が行われ6万8705人の劇場動員数を記録した同映画祭。一般来場者、招待客、映画関係者で満員となったクロージングセレモニー会場では、受賞作品・受賞者の発表と表彰式がとり行われた。その最高賞となる東京サクラグランプリを受賞したのは、『迷子の警察音楽隊』(監督:エラン・コリリン)。

 本作は、イスラエルに招かれてその地を訪れたエジプトの警察音楽隊が、辺境の町に迷い込んでしまうという物語。ユダヤの地にアラブ人が迷い込むという宗教、民族、政治的な問題になりそうな展開から、心あたたまるストーリーが描かれる。作品のなかでは、いろいろな文化が出会うが、そこに国境はなく、なんらかの形で人々が意気投合し、やすらぎが生まれていく。

東京サクラグランプリを受賞した『迷子の警察音楽隊』のエラン・コリリン監督(左)。右はアラン・ラッド・Jr審査委員長。
東京サクラグランプリを受賞した『迷子の警察音楽隊』のエラン・コリリン監督(左)。右はアラン・ラッド・Jr審査委員長。
 審査委員長のアラン・ラッド・Jr氏は「今回、世界中からすばらしい作品が集まり、審査員の間でいろいろ意見を交わしました。1本1本が賞に値する作品です」。そんななかで『迷子の警察音楽隊』が東京サクラグランプリに選ばれた理由については「アラブ、イスラエルを舞台にしながら、政治を語るのではなく、人間の感情、生きることへの執着など、国境を超えた人間の普遍的な部分を描きだしている。満場一致で審査員の評価が高かった作品」と語る。

 本作は、カンヌ国際映画祭「ある視点部門“一目惚れ”賞」、ミュンヘン映画祭「観客賞」など、国際映画祭で数々の栄誉を受けている。

受賞者によるフォトセッション
受賞者によるフォトセッション
 第20回東京国際映画祭、受賞作品・受賞者は以下の通り。

【コンペティション部門】
観客賞 『リーロイ!』 
最優秀芸術貢献賞 『ワルツ』 
最優秀女優賞 『ガンジー、わが愛』シェファリ・シャー 
最優秀男優賞 『トリック』ダミアン・ウル 
最優秀監督賞 『デンジャラス・パーキング』ピーター・ハウイット
審査委員特別賞 『思い出の西幹道(仮題)』(監督:リー・チーシアン)
東京 サクラ グランプリ 『迷子の警察音楽隊』(監督:エラン・コリリン)

【日本映画・ある視点部門】
特別賞 森岡利行監督(『子猫の涙』) 
作品賞 『実録・連合赤軍-あさま山荘への道程』(監督・若松孝二)

【アジアの風部門】
最優秀アジア映画賞 『シンガポール・ドリーム』(監督・イェンイェン・ウー、コリン・ゴー)

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