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WOWOW、映画事業で民法キー局に対抗
製作姿勢にかかる大きな期待

2007/11/08
『犯人に告ぐ』
(C)2007「犯人に告ぐ」製作委員会
『犯人に告ぐ』
(C)2007「犯人に告ぐ」製作委員会
 BS放送のWOWOWが、邦画の製作に積極姿勢を見せている。同社は今年、WOWOW フィルムズという映画レーベルを立ち上げ、第1弾作品として、ショウゲートと共同で『犯人に告ぐ』を製作。ショウゲートの配給により、10月27日(土)から映画の舞台となった横浜などで先行、この11月3日(土)から東京などで公開の運びとなり、11月10日(土)からは札幌の劇場が加わる。

 WOWOWが邦画の製作を推し進める背景には、自社主導の作品を確保することで、放送コンテンツの強化を図る狙いが大きい。これには、地上波民放キー局が製作する邦画が、衛星放送の番組のなかで、なかなか思うような編成ができないという事情がある。

 邦画は現在、大手の邦画会社が配給する作品の大部分に民放各社が出資しており、テレビ放映時には、どうしても地上波が優先される。民放による邦画ソフトの一種の囲い込みであり、衛星放送はこれに対抗していかなくてはならない。

 もちろん、映画事業としての位置付けも大きい。第1弾が、人気原作の映画化であり、サスペンス調の娯楽作品であることからもそれがうかがえる。『犯人に告ぐ』のプロデューサーをつとめたWOWOW映画部の青木竹彦氏は「製作のスタンスとしては、映画らしい映画を作っていくことだ」と言う。実際、デビュー作の『樹の海』が絶賛された瀧本智行監督のこの『犯人に告ぐ』は、各映画評で高い評価を得ており、年末の各映画賞に絡んでくる可能性もある。中身の充実性は、事業の基本である。単純に、ソフトを揃えるといった方向性ではない。

 次回作は、重松清原作の『きみの友だち』で、『やわらかい生活』や『M』などで知られる廣木隆一が監督する。青木氏は「年3~5本の製作を計画中」という。

 ユニークな監督起用を含め、質的側面を全面に出すかのような、民放キー局とも明らかに違うその製作姿勢が今後、邦画の新しい流れを作っていくかもしれない。この映画レーベルは、期待大である。

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