
兄のジョエル・コーエン
ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン兄弟による11作目の映画『ノーカントリー』は、彼らの集大成となる作品と言われ、すでにアカデミー賞候補との噂も持ち上がっている。そんな彼らは、パワーゲームのメッカ、ハリウッドの中でも絶妙な立ち位置を保っている。
その理由を、米バラエティ紙のアン・トンプソンは以下の様に語る。
フィルムメーカーにとって、威厳とアイデンティティと創造的自由を保ちながら、ハリウッドの制度を操っていくことは、ややこしい問題である。
コーエン兄弟は、ダークで冷淡で残酷で皮肉な笑いを含む映画を低予算で作り、その価値をわかってくれるプロデューサーやスタジオと一緒に仕事をしてきた。
そこそこの興行成績でしかないにも関わらず、いつも、ブライアン・グレイザーやジョエル・シルヴァー、スコット・ルーディンといった大物プロデューサーとのプロジェクトを進めている。
その秘密をイーサン・コーエン本人はこう語る。「僕たちは安く作るんだ。すごく稼いだこともないけど、大損したこともない。そこそこの金を稼いでいる。スタジオはもちろん儲けたいけど、少なくともケガを被らなければいいと思っている。僕たちはそこを脅かす存在ではないからね。もし悪い賭けでないなら、たとえ大きく儲けられなくても、スタジオは喜んでやってくれるよ」
学校卒業後、初めて撮った作品は、インディ製作会社サークル・フィルムズの製作で、製作費はたった75万ドルだった。これが驚きのヒットとなり、その後、ルーディンがエグゼクティヴであった20世紀フォックスと、サークルが半分ずつ製作費を出し、『赤ちゃん泥棒』や『ミラーズ・クロッシング』が作られる。前者はまあまあの興行だったが、後者は失敗。
そして、1991年に『バートン・フィンク』がカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、海外での興行は成功した。この作品の海外の権利を所有していたのはサークルとコーエン兄弟たちだった。
これを機に、フォックスに捨てられたものの、ジョエル・シルヴァーが拾い、ワーナー・ブラザースに作品を持ち込んで『未来は今』が作られる。
コーエン兄弟は、『バートン・フィンク』以来、96年の『ファーゴ』や01年の『バーバー』など、計7本がカンヌ映画祭で上映されるという常連。そして『ファーゴ』ではアカデミー賞脚本賞と主演女優賞も受賞している。
その理由を、米バラエティ紙のアン・トンプソンは以下の様に語る。
フィルムメーカーにとって、威厳とアイデンティティと創造的自由を保ちながら、ハリウッドの制度を操っていくことは、ややこしい問題である。
コーエン兄弟は、ダークで冷淡で残酷で皮肉な笑いを含む映画を低予算で作り、その価値をわかってくれるプロデューサーやスタジオと一緒に仕事をしてきた。
そこそこの興行成績でしかないにも関わらず、いつも、ブライアン・グレイザーやジョエル・シルヴァー、スコット・ルーディンといった大物プロデューサーとのプロジェクトを進めている。
その秘密をイーサン・コーエン本人はこう語る。「僕たちは安く作るんだ。すごく稼いだこともないけど、大損したこともない。そこそこの金を稼いでいる。スタジオはもちろん儲けたいけど、少なくともケガを被らなければいいと思っている。僕たちはそこを脅かす存在ではないからね。もし悪い賭けでないなら、たとえ大きく儲けられなくても、スタジオは喜んでやってくれるよ」
学校卒業後、初めて撮った作品は、インディ製作会社サークル・フィルムズの製作で、製作費はたった75万ドルだった。これが驚きのヒットとなり、その後、ルーディンがエグゼクティヴであった20世紀フォックスと、サークルが半分ずつ製作費を出し、『赤ちゃん泥棒』や『ミラーズ・クロッシング』が作られる。前者はまあまあの興行だったが、後者は失敗。
そして、1991年に『バートン・フィンク』がカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、海外での興行は成功した。この作品の海外の権利を所有していたのはサークルとコーエン兄弟たちだった。
これを機に、フォックスに捨てられたものの、ジョエル・シルヴァーが拾い、ワーナー・ブラザースに作品を持ち込んで『未来は今』が作られる。
コーエン兄弟は、『バートン・フィンク』以来、96年の『ファーゴ』や01年の『バーバー』など、計7本がカンヌ映画祭で上映されるという常連。そして『ファーゴ』ではアカデミー賞脚本賞と主演女優賞も受賞している。

弟のイーサン・コーエン
兄弟は、時々スタジオ映画の脚本執筆のアルバイトなどをしていたが、元サークルのプロデューサーの頼みでユニバーサルのロマンチック・コメディ『ディボース・ショウ』の脚本の書き直しをしたあと、なかなか決まらない監督のポジションを埋めるため、ブライアン・グレイザーに説得されて、監督を引き受けた。
スタジオ作品を撮ったのはこれが初めてだったが、皮肉にも、このジョージ・クルーニー&キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演作は、兄弟にとって全世界的に最も興行成績の良かった作品になった。
そこで、お次も同様に、ディズニーでトム・ハンクス主演作『レディ・キラーズ』を作ってみたものの、そうはうまくは行かず。やはりルーディンのもとで、本能のままに作品を作ることにした。
こうして、『ノーカントリー』という最高傑作に至ったのだ。
彼らのスタイルは、俳優と話し合うこともなく、ストーリーボードと脚本に忠実に撮影を進めるものだが、それでも彼らの作品に出演したいという大物俳優は、クルーニー、ハンクス、ビリー・ボブ・ソーントン、トミー・リー・ジョーンズなど、後を絶たない。
現在は、クルーニーとブラッド・ピットが共演している“Burn After Reading”の編集作業中でもある。
これからの賞シーズン、パラマウントとミラマックス、そしてプロデューサーのスコット・ルーディンは『ノーカントリー』をオスカー候補としてプロモートするだろう。彼らのハリウッドでのスタイルは、やはりうまく行っているようだ。
スタジオ作品を撮ったのはこれが初めてだったが、皮肉にも、このジョージ・クルーニー&キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演作は、兄弟にとって全世界的に最も興行成績の良かった作品になった。
そこで、お次も同様に、ディズニーでトム・ハンクス主演作『レディ・キラーズ』を作ってみたものの、そうはうまくは行かず。やはりルーディンのもとで、本能のままに作品を作ることにした。
こうして、『ノーカントリー』という最高傑作に至ったのだ。
彼らのスタイルは、俳優と話し合うこともなく、ストーリーボードと脚本に忠実に撮影を進めるものだが、それでも彼らの作品に出演したいという大物俳優は、クルーニー、ハンクス、ビリー・ボブ・ソーントン、トミー・リー・ジョーンズなど、後を絶たない。
現在は、クルーニーとブラッド・ピットが共演している“Burn After Reading”の編集作業中でもある。
これからの賞シーズン、パラマウントとミラマックス、そしてプロデューサーのスコット・ルーディンは『ノーカントリー』をオスカー候補としてプロモートするだろう。彼らのハリウッドでのスタイルは、やはりうまく行っているようだ。
























































