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宮崎駿VSスピルバーグ、来夏11年ぶりの大型対決

2007/11/19
スティーヴン・スピルバーグ監督
スティーヴン・スピルバーグ監督
 日本における来年の夏興行の主要公開作品が固まった。久々に宮崎アニメとスピルバーグ作品の激突が見られるほか、『マトリックス』シリーズで知られるウォシャウスキー兄弟の新作『スピード・レーサー』、トム・クルーズ主演『ワルキューレ』、邦画の『花より男子~ファイナル~』『ゲゲゲの鬼太郎2』などが並ぶ。

 一番の話題は、何といっても宮崎駿監督『崖の上のポニョ』とスティーヴン・スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ4(仮)』の激突だろう。この2監督の新作が、夏興行で競い合うのは1997年の『もののけ姫』と『ロスト・ワールド  ジュラシック・パーク』以来11年ぶり。このときは、『もののけ姫』が194億円の興行収入を記録し、『ロスト・ワールド~』に100億円近い差をつけて圧倒した。

 この結果は、宮崎アニメが以降、スピルバーグ作品に代わって日本の映画興行で中心的な存在になっていくきっかけとなるものだった。スピルバーグ作品の80年代から90年代ににおける破竹の勢いは、93年の『ジュラシック・パーク』(推定130億円)がひとつの頂点。以降の最高成績であった01年の『A.I.』も、100億円を超えることができなかった。
 一方、宮崎アニメのほうは、300億円を超えた『千と千尋の神隠し』などがその後公開され、怒濤の快進撃を繰り広げていったのは周知の事実だ。

宮崎駿監督
宮崎駿監督
 『インディ~』の製作を担当するジョージ・ルーカスは最近、『M:i:III』を引き合いに出し、CG偏重の映像表現は限界にきているという趣旨のことを指摘したという。となれば、スピルバーグの黄金シリーズの新作である『インディ~』は、1作目がそうであったように娯楽映画の原点に向かい、再びハラハラドキドキの映像表現を見せてくれるかもしれない。
 年を重ねたハリソン・フォードの主役ぶりは少し心配だが、それを補って余りある内容の新鮮さが米映画の底力となり、日本にアピールできれば、面白い展開も期待できる。

 ただ、そうは言いながらも、いまのところ宮崎アニメのほうが断然有利であることは間違いない。そのブランド力は、今や映画界ナンバーワンであり、こちらの関心は、『もののけ姫』以降メガヒットが続いている宮崎作品の興行のなかで、どこに位置付けされるかというところにある。目標のレベルが、他の作品とは異なるのだ。

 全く未知数だが、限りない可能性を感じさせる『スピード~』、小栗旬ら今まさに旬な人気俳優が出演する『花より男子~』など、他の作品にも『インディ~』と同等か、あるいはそれ以上の興行のポテンシャルを感じさせる作品も多い。下馬評だけ高く、結果、興行成績が伴わない夏興行もときどきあるなか、来年は久しぶりに話題のある作品が揃った年と言えそうだ。

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