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ボブ・ディラン伝記映画、出だし好調。アートシアター系作品が好成績

2007/11/27
“I’m Not There”
“I’m Not There”
 ボブ・ディランの実験的伝記映画“I’m Not There”は、監督トッド・ヘインズのこれまでの作品のなかで、公開週の興行成績がもっとも高い作品となった。

 しかし、ここのところアートシアター系映画にとっては興行的に不安定な状況が続いているだけに、非常にアート色の強いこの作品が、今後どこまで興行を伸ばすかが注目される。

 ワインスタイン社によって配給された“I’m Not There”は、主要都市の130館で公開され、感謝祭の休暇中の5日間で100万ドルを稼いだ。金曜日から日曜日にかけての3日間の興収は75万7385ドルで、1スクリーンあたりの興収は5826ドル。

 アメリカ国内でミラマックスによって配給されているコーエン兄弟監督作品『ノーカントリー』のような、娯楽作品的な魅力を備えたアートシアター系作品は、興行面で好成績を収めている。

 暴力シーンが多くRレーティングの付いた現代の西部劇である『ノーカントリー』は、3週目に上映館を860館に増やし、感謝祭の週末には興行成績10位にランク・イン。同作は、感謝祭の休暇の5日間には1100万ドル、週末の3日間には810万ドルを稼ぎ、1スクリーンあたりの平均興収は9433ドル。これまでに1660万ドル稼いでいる。

 この秋、他に上映館を増やして成功したアートシアター系映画は、ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン出演の、ワーナー・ブラザース配給のスリラー『マイケル・クレイトン』だけで、現時点での興収は3800万ドル。

 映画賞レースについては、まだ有力作品は確定していない状況だ。

 “I’m Not There”は、2002年11月に公開された『エデンより彼方に』以来のトッド・ヘインズ作品である。『エデンより彼方に』は、上映館6館で21万1279ドルを稼ぎ、1スクリーンあたりの平均興収は3万4213ドルを記録。同作はアメリカ国内で1590万ドルを稼いだ。

 “I’m Not There”は、ボブ・ディランの作品を様々に熟考した映画で、ヴェネチア映画祭ではケイト・ブランシェットが助演女優賞を受賞した。

 感謝祭の休暇期間に限定公開された他の作品には、ロードサイド・アトラクション配給、フランク・ランジェラ主演の“Starting Out in the Evening”(上映館7館で8万5596ドルを稼ぎ、1スクリーンあたり1万2228ドルの最高平均興収を挙げた)と、パラマウント・ヴァンテージ配給、ニコール・キッドマン主演の“Margot at the Wedding”(2週目で上映館を35館に増やし、1スクリーンあたりの平均興収入1万919ドルを挙げ、これまでに57万3796ドルを稼いでいる)がある。

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