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日米漫画原作の映画対決、日本が優勢?

2007/11/28
『インクレディブル・ハルク(原題)』
『インクレディブル・ハルク(原題)』
 日米の漫画やアニメが、ハリウッドで実写化されるケースが増えており、来年は日米“原作”決戦の様相を呈しそうだ。日本ものでは、吉田竜夫の「マッハGoGoGo」を映画化する『スピード・レーサー』と鳥山明の「ドラゴンボール」を映画化する『DRAGON BALL』。米国ものでは、マーベル・コミックスの作品を映画化する『アイアンマン(原題)』と『インクレディブル・ハルク(原題)』。さらにこれに、『バットマン』の新作も加わる。

 日米の原作とも、知名度の高さが映画化のポイントだ。米国におけるマーベル・コミックスの根強い人気はもちろんのこと、「ドラゴンボール」に至っては、全世界で2億冊以上のセールスを記録。さらに500話以上におよぶテレビシリーズのエピソードは、米国、欧州、アジアで高い視聴率を記録した実績を持つ。

 製作サイドから見れば、新たな未知の映像表現にチャレンジできるチャンスでもある。とくに『スピード~』の場合など、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が監督を務めるだけに、どんな映像が飛び出してくるか、想像もできない。

 ただ日本国内では、不安要素もある。マーベル・コミックス作品の映画化で、ここ最近で公開された『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06年)や『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(07年)などの成績が、あまり芳しくないのだ。さらに『インクレディブル~』の前作で、06年に公開された『ハルク』は、日本だけではなく、本国の米国でも予想外の不振に見舞われている。日本におけるマーベル・コミックスものは、『スパイダーマン』シリーズが圧倒的な強さを見せている以外、実は興行的には難しい現状がある。

 そうなると、日本もの原作のほうが、日本国内では新鮮さ、話題性、期待感などから、面白い展開になるかもしれない。ただ本当に少数の例を除いて、漫画実写版の大型娯楽作がハリウッドに行ってしまうのは考えものだ。大リーグに日本の優秀な野球選手が流出してしまうのと似ている気もする。高額な製作費の問題もあろうが、映画化の可能性に向けて、日本の製作会社も検討してみる必要があるのではないだろうか。

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