トム・クルーズの久々の出演作、『大いなる陰謀』の興行成績が芳しくない。
同作は、クルーズの製作会社クルーズ・ワグナー・プロダクションが製作を担当し、MGMの子会社のユナイテッド・アーティスツ(UA)がアメリカ配給、20世紀フォックスが世界配給を手がけている。
国内興行収入は2000万ドルにも達しない見込みで、日本とイタリアではまだ公開されていないものの、そのほかの海外を含めても6000万ドルに到達することはなさそうだ。ただし、製作費3500万ドルの小規模作品だから、この程度の数字なら大失敗と呼ぶことはできない(MGMは収支を公表していないが、宣伝費を入れると、2500万ドル程度の赤字になると推測される)。
しかし、新生UAの第1弾作品としては、やはり厳しい目で見なくてはいけないだろう。昨年、トム・クルーズの経営パートナーであるポーラ・ワグナーがUAのCEOに就任したため、クルーズ・ワグナー・プロダクションがUAのスタジオ運営を実質的に行っていることになる。『大いなる陰謀』は、UAにとって最初の作品であり、クルーズとワグナーにとっては、パラマウントとの14年間におよぶ提携を解消されたあとの「復帰作」となることから、大きなヒットになることを期待していたのは間違いない。
UAのポーラ・ワグナーCEOは、失望を隠さない。
「たしかに期待していたほどの成績は収めませんでしたが、この作品を製作したことを後悔していません。そもそも映画スタジオというのは、ひとつの作品だけでなく、一連の作品によって評価されるべきです」
親会社MGMの重役も同調する。
「どんなスタジオでも、10作品をプロデュースすれば、6作品は失敗するものです」
では、『大いなる陰謀』を、トム・クルーズの復活作として見たらどうか。クルーズが出演した映画が、国内興行収入で2000万ドルを突破しなかったのは、1986年の『レジェンド/光と闇の伝説』(1550万ドル)以来、一度もないのだ。
『大いなる陰謀』は、いわゆる「トム・クルーズ映画」ではないと、ワグナーは弁護する。
「『大いなる陰謀』はロバート・レッドフォード作品であり、現在の社会を見事に映し出した社会派の感動作です」
『大いなる陰謀』で、クルーズ人気を計るのはフェアではないかもしれない。しかし、来年UAがリリースするアクション大作“Valkyrie”(ブライアン・シンガー監督)では、「トム・クルーズ映画ではありません」などという言い訳は通用しないはずだ。
『宇宙戦争』と『M:i:III』のプロモーションで、数々の奇行を行って評判を落としたクルーズは、BOX OFFICEにおいて以前と同じ威光を放つことができるのか?
“Valkyrie”の全米公開(来年7月27日)を楽しみに待ちたい。
同作は、クルーズの製作会社クルーズ・ワグナー・プロダクションが製作を担当し、MGMの子会社のユナイテッド・アーティスツ(UA)がアメリカ配給、20世紀フォックスが世界配給を手がけている。
国内興行収入は2000万ドルにも達しない見込みで、日本とイタリアではまだ公開されていないものの、そのほかの海外を含めても6000万ドルに到達することはなさそうだ。ただし、製作費3500万ドルの小規模作品だから、この程度の数字なら大失敗と呼ぶことはできない(MGMは収支を公表していないが、宣伝費を入れると、2500万ドル程度の赤字になると推測される)。
しかし、新生UAの第1弾作品としては、やはり厳しい目で見なくてはいけないだろう。昨年、トム・クルーズの経営パートナーであるポーラ・ワグナーがUAのCEOに就任したため、クルーズ・ワグナー・プロダクションがUAのスタジオ運営を実質的に行っていることになる。『大いなる陰謀』は、UAにとって最初の作品であり、クルーズとワグナーにとっては、パラマウントとの14年間におよぶ提携を解消されたあとの「復帰作」となることから、大きなヒットになることを期待していたのは間違いない。
UAのポーラ・ワグナーCEOは、失望を隠さない。
「たしかに期待していたほどの成績は収めませんでしたが、この作品を製作したことを後悔していません。そもそも映画スタジオというのは、ひとつの作品だけでなく、一連の作品によって評価されるべきです」
親会社MGMの重役も同調する。
「どんなスタジオでも、10作品をプロデュースすれば、6作品は失敗するものです」
では、『大いなる陰謀』を、トム・クルーズの復活作として見たらどうか。クルーズが出演した映画が、国内興行収入で2000万ドルを突破しなかったのは、1986年の『レジェンド/光と闇の伝説』(1550万ドル)以来、一度もないのだ。
『大いなる陰謀』は、いわゆる「トム・クルーズ映画」ではないと、ワグナーは弁護する。
「『大いなる陰謀』はロバート・レッドフォード作品であり、現在の社会を見事に映し出した社会派の感動作です」
『大いなる陰謀』で、クルーズ人気を計るのはフェアではないかもしれない。しかし、来年UAがリリースするアクション大作“Valkyrie”(ブライアン・シンガー監督)では、「トム・クルーズ映画ではありません」などという言い訳は通用しないはずだ。
『宇宙戦争』と『M:i:III』のプロモーションで、数々の奇行を行って評判を落としたクルーズは、BOX OFFICEにおいて以前と同じ威光を放つことができるのか?
“Valkyrie”の全米公開(来年7月27日)を楽しみに待ちたい。
























































