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『ベオウルフ』が『椿三十郎』を上回る成績
2008年正月映画、厳しい立ち上がり

2007/12/04
(C)2007「椿三十郎」製作委員会
(C)2007「椿三十郎」製作委員会
 東宝配給の『椿三十郎』が12月1日(土)、スタートを切った。1、2日の2日間では、動員が14万4276人、興行収入1億5700万円。東宝は、「興行収入20億円に向け」スタートしたと発表したが、同じ時代劇としては、2005年の10月1日から公開された『蝉しぐれ』(最終興行収入14億円)の103%の出足であり、正月映画ということも考慮すると、決して満足いく成績ではないことがわかる。

 東宝の説明によると、観客は30代、40代が多いという。これは、かつての黒澤作品を知っている人や、主演の織田裕二ファンの女性が目立ったからだろう。ただ若い層の食い付きが、今ひとつだったことは否めない。織田や豊川悦司らのテレビ露出が相当量あったこともあり、今後若い層からの支持が広がって、正月興行らしさを見せていくか、注目されるところだ。

 同じく1日(土)に公開されたワーナー・ブラザース(日本)配給の『ベオウルフ/呪われし勇者』は、2日間で16万7000人、約2億円を記録した。派手なテレビスポット中心の宣伝でアピールし、『椿三十郎』を上回ったのは立派だが、これでも少しもの足りないくらいの成績だ。観客は、男性の若い層が目立つが、こちらも休みに入ってからの展開が勝負を決めることだろう。

 結局、11月3日から公開され大ヒットとなっている2作品、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』と『恋空』を、正月映画が超えられない状況が続いている。2008年の正月興行は、駒不足と言われてきたが、前半戦に出てきた作品を見るかぎりにおいては、そうした下馬評は当たりつつある。今後、この流れを大きく変えることができるのか、あるいはこのままいってしまうのか。少し、難しい局面になったと言える。

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