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架空の歌手、全米をコンサート・ツアーでプロモーション

2007/12/05
ジョン・C・ライリー
ジョン・C・ライリー
 『40歳の童貞男』や『スーパーバッド 童貞ウォーズ』などで立て続けにヒット作を打ち出しているコメディ・プロデューサー、ジャド・アパトーの新作に登場する架空の歌手が、全米コンサート・ツアーを行う。

 通常、マーケティングを行うこともないアパトー作品だが、新作の型破りコメディ“Walk Hard: The Dewey Cox Story”を公開するにあたり、コロンビア・ピクチャーズは、新手のプロモーション戦略を実行することにした。

 この映画の主人公で、アメリカに音楽的影響を与えたということになっている架空の偶像的ロックンロール歌手、デューウィー・コックスに扮するジョン・C・ライリーが、全国ツアーに出るというのである。ライリーは、彼のバンド、ハード・ウォーカーズとともに“コックス・アメリカ横断ツアー”で全米を周り、コックスになりきってライブ演奏を披露する予定。

 ライリーは、ミュージカル映画『シカゴ』でソロ・パフォーマンスを披露してアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたこともあり、歌唱力には定評がある。

 ツアーは、12月5日(火)、クリーブランドのロックンロール・ホール・オブ・フェイムを皮切りに、シカゴ、テキサス州オースティン、ナッシュビル、サンフランシスコ、ロサンゼルスの各地を周り、ニューヨークではニッティング・ファクトリーでパフォーマンスを行う。

 コンサートはどれも、映画“Walk Hard”の上映後に行われることになっている。映画の方は12月21日公開予定で、30曲のオリジナル・ソングを収録したサウンドトラックは、12月3日にすでに発売が開始されている。

 コロンビアは、ライリーも出演している、昨年の『タラデガ・ナイト オーバルの狼』の際のマーケティングのような成功を狙っている。このマーケティングでは、ウィル・ファレルが、主役のリッキー・ボビーになりきってNASCAR会場(アメリカの人気モータースポーツ)を回って歩いた。『タラデガ・ナイト』は、国内だけで1億4800万ドルを稼ぎ出した。

 ただし、コンサートによるプロモーションには前例がないわけではない。2004年、ケヴィン・スペイシーは、ボビー・ダーリンの伝記映画『ビヨンドtheシー ~夢見るように歌えば~』のプロモーションのため、11の都市を周るツアーに出た。スペイシーは、ロサンゼルスのウィルターン・シアターを含む会場で、ダーリンになりきってパーフォーマンスを披露した。

 “Walk Hard”を監督するのはジェイク・カスダンで、アパトーは脚本を共著し、プロデューサーを務める。出演は、ライリーの他、ジェナ・フィッシャー、ティム・メドウス、クリスティン・ウィーグら。

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