年末になり、映画賞の季節が到来した。映画ファンはその結果にドキドキする季節でもあるのだが、受賞作を見る限り、作品のクオリティが揃わなかった感がある。邦画大手の作品がなかなか選出されないのは例年のことだが、今年は独立系作品でも突出した作品が見当たらないのである。
国内の主要映画賞は毎年、スポーツ新聞が先鞭を切る。今年は第32回報知映画賞、第20回日刊スポーツ映画大賞の順で決まった。
まず報知は、最優秀作品賞に『それでもボクはやってない』(監督・周防正行)、最優秀監督賞に『天然コケッコー』と『松ケ根乱射事件』の山下敦弘。俳優の賞では、麻生久美子(『夕凪の街 桜の国』)、加瀬亮(『それでも~』)らが並ぶ(いずれも主演)。
日刊スポーツのほうは、作品賞に『それでも~』、監督賞に周防正行。俳優の賞では、木村拓哉(『武士の一分』)、竹内結子(『サイドカーに犬』)などが並ぶ(いずれも主演)。
2紙の賞の傾向は、報知は独立系、日刊は邦画大手の作品を選出する場合が多いということだ。報知は、時々はっとするような作品が受賞し、そこがまた興味をそそる。逆に日刊は、知名度の高い無難な作品が入ってくることが多く、あ、やっぱりなと妙に納得させられることも多々ある。
今年の面白い点といえば、2紙の作品賞を周防作品が占めたことだろう。この周防作品は、東宝が配給しているとはいえ、どこか独立系的な匂いがあり、おそらく2紙のこれまでの賞の傾向を併せ持つ作品だったのであろう。この季節になると、1月公開の同作の印象はいささか薄くなってしまった気もする。つまり邦画大手はもちろんのこと、独立系にもパッとした作品がなかったことを表している、ということではないか。
報知が評価したように見える『天然コケッコー』が、独立系の成果というのでは、少々納得しがたい。気持ちのいい作品には違いないが、何かが足りないのだ。その何かが、見えなかった年でもあるのかもしれない。さて今後は、毎日映画コンクールやキネマ旬報ベスト・テンといった老舗映画賞も待機している。その結果に注目したい。
国内の主要映画賞は毎年、スポーツ新聞が先鞭を切る。今年は第32回報知映画賞、第20回日刊スポーツ映画大賞の順で決まった。
まず報知は、最優秀作品賞に『それでもボクはやってない』(監督・周防正行)、最優秀監督賞に『天然コケッコー』と『松ケ根乱射事件』の山下敦弘。俳優の賞では、麻生久美子(『夕凪の街 桜の国』)、加瀬亮(『それでも~』)らが並ぶ(いずれも主演)。
日刊スポーツのほうは、作品賞に『それでも~』、監督賞に周防正行。俳優の賞では、木村拓哉(『武士の一分』)、竹内結子(『サイドカーに犬』)などが並ぶ(いずれも主演)。
2紙の賞の傾向は、報知は独立系、日刊は邦画大手の作品を選出する場合が多いということだ。報知は、時々はっとするような作品が受賞し、そこがまた興味をそそる。逆に日刊は、知名度の高い無難な作品が入ってくることが多く、あ、やっぱりなと妙に納得させられることも多々ある。
今年の面白い点といえば、2紙の作品賞を周防作品が占めたことだろう。この周防作品は、東宝が配給しているとはいえ、どこか独立系的な匂いがあり、おそらく2紙のこれまでの賞の傾向を併せ持つ作品だったのであろう。この季節になると、1月公開の同作の印象はいささか薄くなってしまった気もする。つまり邦画大手はもちろんのこと、独立系にもパッとした作品がなかったことを表している、ということではないか。
報知が評価したように見える『天然コケッコー』が、独立系の成果というのでは、少々納得しがたい。気持ちのいい作品には違いないが、何かが足りないのだ。その何かが、見えなかった年でもあるのかもしれない。さて今後は、毎日映画コンクールやキネマ旬報ベスト・テンといった老舗映画賞も待機している。その結果に注目したい。















































