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話題作りをねらう、タレントの声優起用への懸念

2007/12/08
ザ・シンプソンズ MOVIE
ザ・シンプソンズ MOVIE
 アニメのヒットシリーズ『ONE PIECE』の最新作が2008年3月に公開されるが、その声優に、みのもんたが決まったと一部のマスコミが報じた。みのは、原作にはない映画のオリジナル・キャラクターの声優を務めるという。

 ここ数年、洋画のアニメや日本語吹替版、さらに邦画のアニメなどで、タレントや俳優が声優として起用されることが多くなっている。いずれも、有名な俳優やタレントの知名度によって、アニメ・ファンではない人々の関心を高めようという目的がある。だが、そうした起用法には疑問の声もある。

 具体的に、08年正月作品の洋画アニメでいえば、『サーフズ・アップ』で小栗旬、山田優、『ルイスと未来泥棒』で歌手の小林幸子、同じくアニメの『ザ・シンプソンズ MOVIE』で歌手の和田アキ子、タレントの所ジョージらが声優をつとめ、まさに俳優、タレント総出演といった趣だ。

 これまでにも、『シュレック』シリーズなどをはじめ、有名タレントが続々起用されてきたが、そうした起用法が、必ずしもうまくいくとは限らない。アニメに登場するキャラクターとタレントの持ち味にズレがあり、話題作りは先行しても、作品そのもののよさが損なわれてしまうことがあるからだ。

 その一例として、『ザ・シンプソンズ』の映画化で、テレビシリーズのイメージを著しく壊すとして、猛反対が起きたことは記憶に新しい。熱心なファンが、オリジナル声優たちの面白さを理解しているから、こうしたことが起きた。これは話題作りにのみ邁進し、作品の良さを伝えることを蔑ろにする最近の吹替声優起用の状況に、鳴らした警鐘と言える。商業性優先の影で、作品のデリケートな部分が、ねじ曲げられてはならないのである。

 冒頭に戻ると、みのもんたはかつて、フジテレビの野球珍プレー番組で、見事なナレーションを行った。これがなかなか巧妙で、あのテイストのアドリブが連発する声優ぶりとなるのかどうか、期待がないこともない。そう思ってしまうこと自体、しっかり製作側の話題作りに乗ってしまった証拠なのだが。

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