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ベールを脱いだ超大作『スピード・レーサー』

2007/12/15
 来年夏の公開が予定されている超大作『スピード・レーサー』の予告編上映が、12月14日(金)から公開された『アイ・アム・レジェンド』上映の全劇場で始まり、作品の概要の一部が明らかになった。予告編は1分56秒の映像。上映劇場は、『アイ・アム~』の全上映館である426スクリーンにのぼる。

 この予告編は、『アイ・アム~』本編と同じプリントに焼き付けられている。本編前に何本か続く通常の予告編とは違い、本編を配給する会社が、今後もっとも力を入れる作品の1本として、本編前の“先付け映像”として上映を行うもの。配給会社によっては、数本上映するところもあるが、今回の配給のワーナー・ブラザース(日本)は、『スピード~』のみを“先付け”とし、いかに一押しの作品であるかを、大きくアピールする戦略に出た。

 『スピード~』は、日本のアニメとして知られる吉田竜夫原作の「マッハGoGoGo」を実写化した作品。『マトリックス』シリーズの監督を務めたウォシャウスキー兄弟が演出を手がけることなどから、すでに来年公開される米映画のもっとも注目すべき作品となっている。

 1分56秒の予告編は、『マトリックス』シリーズとは全く違う映像になっていた。一言でいえば、『マトリックス』が暗なら、『スピード~』は明。とにかく、驚くほど画調が明るい。登場人物や背景は原色に近いに色彩に包まれており、いわばマンガ的にかなりデフォルメした映像のようにも見える。そのデフォルメ感は、ウォーレン・ビーティがかつて監督した『ディック・トレイシー』をほうふつとさせると言ってもいい。

 肝心要のレース・シーンも登場するが、これはほんの部分的なものなので、全貌は把握しづらい。全体の印象としては、いくぶん軽めのドラマ展開ながら、レース・シーンでは圧倒的な疾走感が満載する、全く新しい映像の作品として立ち現われるとの予感がある。
 ひとつ危惧されるのは、『アイ・アム~』を見にきた観客が、本編より予告編のほうに関心を抱いてしまう可能性があるかもしれないということだ。

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