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小百合、感涙の『母べえ』初日

2008/01/26
『母べえ』初日に顔をそろえた吉永小百合(右から3人目)ら出演者と山田監督(同5人目)
『母べえ』初日に顔をそろえた吉永小百合(右から3人目)ら出演者と山田監督(同5人目)
 山田洋次監督、吉永小百合主演の『母べえ』が26日(土)、全国327スクリーンで封切られた。メーン館の東京・丸の内ピカデリーで舞台挨拶に立った小百合は、満場の惜しみない拍手に「弱いもの、小さなものに対する優しい、温かい眼差しにあふれた映画を、スタッフと出演者が手に手を取り合って作りました。一生、忘れられない思い出になると思います」と声を詰まらせた。

 1959年の映画デビューから、実に112本目の出演作。約2カ月前から大阪、名古屋など全国10都市のキャンペーンも精力的に回り、「今日が本当の意味でのスタート。全国の皆さんにもう1度挨拶したいくらい。ご家族の皆さんで、10代の少年少女にも見てほしい。皆さん、力を貸してください」と感激の面持ちだ。山田監督も「いろいろな感想を抱かれると思うが、この国がどうなっていくのか、(治安維持法による統制のあった)あのような時代を迎えることだけはしてほしくないと、少しでも考えてもらえればうれしい」と訴えた。

『母べえ』の1シーン
『母べえ』の1シーン
 配給の松竹によれば、「興収30億円が見えた」という絶好の出足。コンペティション部門に選出された第58回ベルリン国際映画祭(2月7~17日)では、13日に公式上映が決定。現地には山田監督、小百合に加え浅野忠信、原作者の野上照代が向かう予定で、米アカデミー賞でも最多部門にノミネートされた『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、マイク・リー監督の新作“Happy-Go-Lucky”などと金熊賞を競う。松竹関係者は「平日の落ちも少ないだろうし、レディース・デーもかなりの集客が見込める。ベルリンなど今後の話題もあるし、かなりいけるのではないか」とさらなる期待を寄せている。

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