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007最新作、アクション作が苦戦する日本でのヒットのカギは

2008/01/28
ロンドンで行われた製作発表会見に登場したダニエル・クレイグとボンドガール
ロンドンで行われた製作発表会見に登場したダニエル・クレイグとボンドガール
 007シリーズ最新作のタイトルがこのほど決定し、先週末ロンドンで正式発表された。そのタイトルは、『007/クォンタム・オブ・ソラス』(原題)。2008年は、原作者イアン・フレミングの生誕100年にあたる記念すべき年。さらに、ちょうど1年前に公開された前作『007/カジノ・ロワイヤル』が、全世界で5億9000万ドルを記録してシリーズ最高成績になっていたこともあり、製作側の新作にかける意欲は、並々ならぬものがあるようだ。

 ただ日本の映画興行における007シリーズの位置付けは、少し微妙なところにあるのも事実と言えよう。それは、日本においては、総体的にアクションもののヒット作が減っており、007シリーズもその例外ではないからだ。近年の同シリーズでもっとも成績がよかったのは、『007/ダイ・アナザー・デイ』(02年)の興行収入23億9000万円。かつて、ロジャー・ムーア主演の『007/ムーンレイカー』(79年)が、推定興行収入で50億円を記録していたことを考えれば、ヒットのスケールが小さくなっていることがわかる。

 かつての007シリーズは、日本において若い男女を中心に、映画で最新の流行を追い掛けるポジションにあった。華麗なアクション、カッコいい未来カーや最新鋭の武器の装備など、卓越したヒーローぶりとともに、それに付随する様々な脇の要素が、見る者を興奮させた。これは20年以上前のことで、それが90年代に入って以降は、シリーズから斬新さが欠け、純粋アクション映画の様相を呈してきたこともあり、時代の流れとともに若者離れが顕著になった。

 その流れは、ニューボンド登場となり、興行収入22億円とかなりの健闘を見せた『007/カジノ・ロワイヤル』でも、依然続いている。日本において、007シリーズがもうひとつランク・アップするためには、アクションものとは別の要素を浸透させていくことが必要になるかもしれない。たとえば、『ナショナル・トレジャー』にあるような歴史的な神秘性など。

 『007/クォンタム・オブ・ソラス』はパナマ、チリ、イタリア、オーストリアなど、世界各国でロケが行われるようなので、そうした世界横断的な視点から、若者層にアピールしていく手もある。とにかく、アクションを売るだけでは、日本では通用しないことは間違いないだろう。最新作『007/クォンタム・オブ・ソラス』公開は、09年の正月第2弾という。

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